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朝焼けをワイングラスに注いだら眠くなるまで少し話そう
5
段ボール どこの家でも一緒だね「ねこのおきにいり」捨てられなくて
8
立春か仕事帰りの冷えた部屋 湯豆腐があたためる爪先
5
夢をみる力さえ とうに失いて横たわればただ闇が広がる
4
秒針かちかち電球ふつふつ知らない色のペアグラスごとり、
5
「垢抜け」「ガクチカ」「骨スト」 あぁ今日も
他人
(
ひと
)
の評価で息が苦しい
6
お茶こぼす頭ぶつける道まよう世界から「死ね」と声が聞こえる
3
おまえほどおれは忠実には待てずこうしてひとり雑踏をゆく
4
東京の夜風に乗って夜行バス 降りる頃には名古屋の朝陽
11
百円を入れてしまって最後まで話しきろうと話題をつなぐ
9
肋骨が隠してくれてた心臓を暴こうとするひどいひとだね
4
立春の声を聞いたか枝先に律儀に梅の花のちらほら
21
陸奥
(
みちのく
)
のまほろばの里に五千年。続く子孫らのいやさか祈る
2
焼き魚、カレー、ラーメン、オムライス 匂い飛び交う団地の夕暮れ
12
半額の恵方巻たち食いながら 暦の春を独り寿ぐ
20
被災地の空は青さをたたえるか 地球の青の全てを集めよ
7
美しき言葉を紡ぐ詠み人よ あなたのように私もなりたい
13
ちび怪獣なんて呼んでてごめんなさい 来月あなたは真の少女に
6
眼差しを遠くに置いて生きたいと 約束していた去年の日記
6
あの人と同じスカート持っている テレビに呟く湯上がりの時
5
四歳が初めて巻いた恵方巻き 花びらにした鮪とサーモン
5
花のない冬の間の寂しさに 思い切って買う フリージアの黄
10
手ですくう少しの水もないという 手の生命線少しぼやける
4
どうしたら良いか知りつつ訊いている「それでいいよ」が聞きたいだけで
6
後輩の悩みは尽きず次々と 伝わってくる心の涙
5
軟骨の減りし膝には痛みあり 柚子湯の柚子で優しく触る
5
どう生きて行けばいいのかわからない あなたをあいしていない世界で
5
寒くって コンビニで買った豚まんが 冷める前には家に着きたい
10
灰鼠の雪雲厚くその上で 春はしばらく待機中です
11
あしひきの やま照らしたるひさかたの 月かげ
咏
(
なが
)
む春たちし
夜
(
よ
)
に
5
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