切り傷に 貼って付けた 絆創膏 自分が強く なった気がして
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カスカスな 字を書きまくり 見せたいな 伝えたい事 言い終わったで
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潤間兄 刺草は反省してます あの面白いセンスの人・・私のせいですたぶん
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わたくしが街の一部になれたならひかりを灯す花でありたい
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ご迷惑ご心配かけすみません不祥事謝罪いつでも同じ
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芭蕉葉ばせをばの傘下に街灯ながめゐる女、横目にその脇あゆむ
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一重なるタヲルを巻きて飲み干せし珈琲牛乳 飲めど飽かぬも
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真夜中の力を借りて 抜け殻の堀川通ほりかわどおりを滑走する秋
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黄葉の林を抜ける赤電車獲物を狙うカメラのシャッター
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湯あみせばほのと匂ひてあから曳く肌を包みしタヲルは白し
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銭湯のちんぽこさはに揺れてあり 人間もまた動物なるや
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右足を後ろに引いて 信号が青に変われば放たれる弓
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枕元数えた羊の亡骸を抱えることなく明日に託して
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好き嫌い あってもいいと 思うんだ 嫌いは嫌い 好きは好きで
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組み立ててもらいたいならあらかじめバラバラになる必要がある
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三人で 笑って食べて た 夕飯を 息子と二人 君に供える…
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自転車のねずみ捕りこそやってくれ どんどん捕まえどんどん罰せよ
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武士ならば魂の太刀放るまい 人は見てるぞお前の仕草(反大谷)
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昼弁当 夏の疲れか休憩所 思いのほかの深い眠りに
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同僚が里で育てたブロコリや 塩うでにして山葵マヨつけ
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嬉しきは早咲き遅咲き木犀モクセイの香り永きに街漂へる
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村祭り意訳をすればハロウィンぞ 実りの秋に喜び溢れ
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クレーンの傷がついてるクッションを抱いて笑った 2 PLAYER
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はじまりのおわりをそっと見送って ぐっばい あでぃおす さよなら、またね
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補聴器の拙い感触 ぼくだけがあなたの耳になれたらなんて
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こっちもね痛いんですよ 左膝三十路過ぎの主張デカく
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聞き回る テストの点を 友達に 我より高く 現実を知る
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平均が 低く祈った あの時間 我より高く 突き落とされる
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偏差値に 囚われすぎず 程々に 目安になるが 合否ではない
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返されて ハッと驚く この点を 点低すぎて 言葉失う
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