感情はゼロだと思う矢印の通りに歩く スマホ持ちつつ
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トリガーを引くように打つタブレット滑らかだよね君の五感は
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裏切りの感触のよう手相見る君の指先冷た過ぎるし
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大ぶりのリンゴくらいの ミニ西瓜 180円也 食べるとこあるかな
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また今日もちっちゃな失敗やらかした 「察する」事をもっと学ぼう
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飛ぶように月日は流れ過ぎてゆくいっしょにぼくも乗せてってくれ
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わたしたちみんなちがってみんないい 家の時計はすべてズレてる
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じっと地面見つめて歩く己という器の中を歩いているよう
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「お」と「や」と「つ」 眠りねこ起こす呪文なり ふたりそろって むくっと起きる
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雪になりたい あなたの頬を かすめてそのまま溶けてしまいたい
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あまづたふ の映えて足引あしひきの 山のみごと目にさやかなり
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お歳暮や 嫁ぎし娘の 義父の声 癌乗り越えて 高らかな声
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この歳で 試験に落ちて 落胆す すぐ立ち直り リベンジ狙う
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ねむたい時ナンプレしたら間違える 無駄な労力 消しゴムけしけし
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独り居て 幼な子の思い出ぐるぐると 抜け出したくも抜け出せぬ渦
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色鉛筆で描いたカタカナ絵本を 今でも好きだと言ってくれる
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子供部屋 楽しげに読み聞かせの絵本選ぶ 小さなあたま ふたつ
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こんなにも 学舎行けぬ 人がいた 学、取り戻す 輝く女よ
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お寿恵ちゃん 毎朝キミに癒される でもねホントは 見るのがツラい
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売り出しの牛乳 賞味期限近し 牛乳プリンか クリームパスタか
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元町の特集を観る なかなかに 決まった店しか 行けないのだけど
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悠久の藤原京に陽をあびて 凛と輝く蓮の花々
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長雨ながめては けぶりてかすむ里山の 色なきゆゑに音のみぞ
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乗っ取られ布団の隅で縮こまる それもしあわせ猫は王様
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おずおずと僕の前髪払う指 逸らした眼、何を考えてるの
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照れながら投げ渡される土産菓子 放物線の先へと急ぐ
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一日を窓辺で過ごす豆苗もほっと息つくかな半日陰
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冷蔵庫の前の床にて 涼みおる ねこの肉球 見えているなり
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母と子をかかえ一つの要塞のごとく電動自転車駆ける
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明日別れ エアコン温度 大喧嘩 八年の思い 噴火せしかな
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