詠嘆でガザイスラエル詠ずるは 卑怯の極み道楽の果て
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花曇り隣の辞書にマーカーを隙じゃなくて鋤でもなくて
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隕石であした地球が滅ぶともキャッチボールの音は聞こえる
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ずいぶんと遠くまで来た目の前のビールグラスの泡は消えて
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生きるなら楽でいたいね真っ黒の日用品リストほんとに要るの?
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この町に住んで結構長いですだってパン屋のシールこんなに
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向かい合う自分の鞄 カフェオレとジャジーな音で他人のように
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降り積もる金木犀の橙が辺りの季節を酸っぱくした
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悩む人 苦しむ人に 手を伸べて 癒してしまう イエスを愛す
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目立たない 口も開かぬ 人間に 声をかけたる イエスに倣う
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嫉妬する女の描写見事だわ現代いまでもいいね蜻蛉日記
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金持ちや 偉い人には 興味なく 苦しみ人に 幸いがあれ
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秋の陽と 金風受けて 薄(すすき)揺れ それだけなのに 心も揺れて
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弱き人 小さき人を 助ければ 天の御神は 微笑みたもう
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憐れみの 心はすでに 遠のきて 恐怖のために 息絶えぬよう
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死を前に 穏やかにして 泰然と している自信 全くないわ
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今やもう 夢破れたる 戦場の 兵士のように 死を待つのみか
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己より大切なものできた時怖さと強さ同居始める
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失明の 危機を乗り越え 今となり 死ぬまで続く この戦いは
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争いを 避けるためには 山ごもり するしかないか 愛する勇気
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罪の世を 抗いながら 進むのは 至難の業と 思う毎日
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ぬばたまの立ち枯れ紫陽花暗がりに佇む姿は廃墟のごとく
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ひょろひょろの足で出てきた姪っ子は今日誕生日ふたりのママに
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いろいろな ことを学んで 勉強で いつか忘れる そのいろいろを
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カーテンの隙間差し込む朝日さえ煩わしいと思う 仕事か
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すまないね草むらの猫驚かす買い物カートきいきい連れて
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朽ちるなら誰も知らない花畑 来る人無くとも献花は枯れず
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こころからほとばしる甘い執着がきみの重荷に成り果てし今日
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いかないで 布団が俺にささやいて やれやれと言い五分まどろむ
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大河展・茶そばランチは決めてある 明後日 晩秋一人旅なり>宇治
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