あの人も この人さえも 亡くなりて 順番待ちの 行列に入り
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人生を うわべばかりの 幸福で 塗り固めても 心は凍る
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人のため 命捧げる 愛なくば 喜びでさえ 束の間のこと
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五家宝はまずいまずいと言いながらきな粉しめらす濡れた厚い手
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律法も 掟もすべて 愛のため 真理に立って 幸福を得る
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愛なくば 神の宮居に 隙間風 天も荒れ果て 希望も失せる
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いつの世も 生まれ来し者 みな全て 露となりにし 泡となりにし
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「参観日絶対来てね」と言ったのに 全然授業聞いてない君
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森深くミルタザピンの眠りまでぼくはもうほら愛にはいない
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今日こそは氷室ならんか作業場のわが身足どりマリオネットよ
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分かり合い共に歩む道諦めて幾千億万回死んだ愛慕
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仕方ない君は此の世にただひとり 僕が選ばれるとも限らず
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いちねんの はじめの月の 満月よ かつてはそなたが 暦であった
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愛あらば 地獄もやがて 花開き 空は広がり そよ風が吹く
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一人では こんな厳しい 道なんぞ 登ってません 拾われついで
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呑気では いけませんよと 怒られて 頑張らないと また捨てられる
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ぼやぼやと しているうちに バスが出る 天国行きか 地獄巡りか
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ねんごろにしたしくできる気がしない 紙ヒコーキでも折ってみようか
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縁起だけ担いで試験会場へ後輩ばかり座る教室
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行き交える車道の流れその隙に一瞬きみがいた交差点
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ワイパーで 拭った小雨の流れた跡は 廻り廻った星空のよう
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高いから もったいなくて 出し惜しみ 慌ててレスキュー レタス鍋へと
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こたつから 猫のいびきが 聞こえるよ めくりたいけど ちょっぴりがまん
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あなたから好きと言われて眠れない 返事は髪にからまっている
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一階の宅配ボックス降りるのに 手袋要るほど冷えて鍋日和
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罪業も痛みも傷も後悔もふたりをつくる美しい熱
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後ずさる子犬のようで自販機のしたの硬貨に手が届かない
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真っ白な地図を広げてどこまでも描いていこう僕らの世界
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なんとまぁ一年半もやれと云う毎月勤労調査に当たる
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インフルか コロナなのかは わからない 待ち合い室の 怪しい2時間 / 薬を 待ってる間に感染か?本当に具合が悪い時はいけない病院
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