届かない手紙書いては秋が来て明日あなたより年上になる
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〆切に追われてナンプレ急ぎ解く 楽しんでるか?ほんとうかなあ?
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出番なし スタメン落ちて 苦笑い 秘密兵器は 秘密のままと
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ちょうどいい気温は何度?る風にストーブ買おか思う寒いよ
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何気ない 「今日涼しいね」 幸せと 思う瞬間 季節の変わり目
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雨足が急に強まり皆してテント片して地元固まり
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大判の鉄板炙り豪快に地域の祭り焼きそばを焼く
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辛いカレー好きだが妻は食べられず鍋を分けての夕餉の支度
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右手首に描かれたばかりの平行線 私の樹液を貴方に飲ます
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この暑さ死んでしまったカーテンは風になる前少し踊って
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つらいのは貴方あなたに心を奪われて 返してよって言えないままで
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頂いた生栗茹なまぐりゆでてマロンクリームに 食パンにって秋を頬張ほおば
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壁にもたれてあなたの胸のなかで泣く  雨の音 聞きたいな
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生きていてごめんなさいと言うわりに秋刀魚ごはんが美味しくて、泣く
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手を眺め不安に駆られ外へ出る月の光が冷たく刺さる
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シーインのとこで左に曲がれます シーインのとこで曲がれればですけど
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昼下がりの君の寝顔があどけなくてなんとなくで触れたくなる
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何とキスしてても好きなの 苦しいよ 心と全部返してほしい
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手首すらうまく切れないこの僕が 恋の歌など歌えるはずない
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明日は「主婦休みの日」とか言われても キムチの賞味期限過ぎそうなのよ
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かみさまはふたりぼっちのぼくたちに愛の続きを教えてくれる
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ゴール裏 叫ぶ 歌う ジャンプする 非日常で命の洗濯
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アウェイ試合 晴れの国にて 炎天下 化粧も日焼け止めも流れ落ち
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点火するようにコキアは色づいてクレッシェンドで秋が駆け出す
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主旋律奏でるように街を行くあたらしい靴履いた秋晴れ
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うちの猫ら ぽんぽんみせて眠りこけ やせいってにゃに?おいしい?の世界
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アフタヌーンティーといふ名のお茶淹れる お供はスコーンかサンドイッチか
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駅中で けん玉売りし 特売会 我が小童の 頃思う秋分
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君のそのまんなかで脈打つ柘榴 触れたい、指が熱で灼けても
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部屋を出て 澄んだ空気が 肺満たす 夏は過ぎたが よし頑張ろう
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