スキンケア用品使い 上げていく たるみと明日の笑顔の質を
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有り合わせ 茶色ばかりの食卓に 救いの彩り しば漬けの赤
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今日はなに やけに車が多いけど 爺婆集ひて 秋の大会
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アオハルの日々思い出す 追憶の距離測れば一マイル半
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スティックを 背中に差して 足早に つどふ あの人 八十六さい
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朝早く 隣の市まで 遠征す スティック持ちて ユニフォーム着て
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思い出から遠ざかろうとする足に気を付けないと幽霊を踏むよ
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茶のラベル 表ほうじ茶 裏煎茶 思わず笑ふ マルシェの土産
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「ウィッグを作らないとなのよねー」と いつも笑顔の患者あなたは尊い
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悪い癖 終わった後の 反省会 人の心は 覗けないのに
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東京の『東京』ばかりやおら詠む田舎者づら歌面が映す
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不安とは戦わなくていいらしい てきではないから上手く付き合う
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やってきた不安の嵐キツイけど 季節の変わりめ思って乗り切る
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夜もすがら裾野に鳴きし小牡鹿さをしかの山に分け入る暁の声
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「こちら側のどちらからでも切れません」経歴詐称にハサミを入れる
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秋とだに分かぬ常磐ときはの山人もながめわぶらむ夕暮れの空
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柿の木は実もふくらんで重力に耐えかね垂れる緑濃い枝
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ナス煮込み おいものスコーン検索し クックパッドで秋を満喫
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秋の田の稲刈終えてひこばえの箕着る群か稲杭の立つ
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熊と蜂看板減って散歩道倒木注意落石注意
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鷺低くトンボ眼の前バッタ跳び蛙ざわつく秋の野を行く
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足早に過ぎ行く秋に追いついて「郷土の森」は曼珠沙華まつり
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秋だなって 感じる音色 隠れてて いざ見つけると 台無しだから
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あつくなり ねこはみずから避難して 涼しい床でしばし冷やされ
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あのひとはなんだかちょっと稲科的ふいに思いつ草の実を噛む
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一試合終えて心身疲弊せり 吾はテレビ前微動だにせずも
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ママ治療中 三歳男児を抱っこして しょくぱんまんのことなど語らう
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出勤の朝 小学校にバス二台 子らのワクワク乗せるを待ち居り
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空の半分は青で また半分は雲 まるで砂浜のようだ
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ゴミ出しは 君が担当 機能せず アップデートし 改善してね
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