「雉撃ち」へ 冬暁の薄明り 寝惚け眼でもうひと眠り
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ハレの日に粋な着物を着る父の伸びる影追う幼き記憶
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艶やかな紅の着物を纏い春、美しさこそ日本の宝
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咲き誇る菊に牡丹の花小紋 母娘(ははこ)で着回すハレの日の朝
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ちっぽけな善を重ねて徳を積むそれくらいなら私もできる
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傘開きわずかにできる空間は時雨しぐれ隔ててほのかに優し
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30年以上通ってるクレープ屋 幼き頃から変わらぬ美味しさ(おかずクレープも絶品)
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ヘリオプシスとか 姫ひまわりとか いふらしき 調べたかぎり 初心者向きぽい
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クレープ屋のご夫婦 お花が好きみたい 宿根しゅっこんというヒマワリ覚ゆ>珍しくちょっとお喋りして、教えてくれた
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なきやまぬをさなご抱きてひさかたの月夜を清みしばしあゆみき
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葉と書いて紅葉と読む季節なり赤いてぶくろポケットから出す
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行けるよとバレーボールの声援も聞き慣れた声しないと寂しい
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友達と登校するようになり 減る一方のお父さん需要
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病床の猫にチョッキを編みし日は独りぼっちの今日を知らざり
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先輩に日本語変な文であるそう指摘され鬱自覚する
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雨上がり 草刈りの音に誘われて 心浮き立ち そろーりお出かけ \ぎっくり腰から回復😊
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さようならきっとあなたも忘れるよフルーツ牛乳飲み干し捨てる
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傘寿過ぎ同窓会はこれきりに誰言うとなく皆んなその気に
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「老いたれば濡れそぼる人のかたわらで傘差しかける人」に…なれたらな
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人間は超低反発クッション彼は私の抱き枕らしい
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幼稚園前で神社の看板が今年も寿ことほぎ「祝七五三」
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君と会うデートも雨で流れ去り雨月と言うも悲しかりけり
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雨はまだどこかで静かに降っていて 母を待つ子の枕を濡らす
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ふわり舞う 残り香のような 落ち葉には 駆け抜けていく 少年の跡
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辛いことあると揃つて「修行だ」と語る母叔母冷戦中なり
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「老い先が短いのだから寝ていては勿体無い」とスマホに遊ぶ/補足:妻の言です
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キリギリス彼もけっこう働くよ遊び行くのにそんな言い訳
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一夜漬け妻の話が定着す他山の石は漬物石か
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目・目・目 都市には実に多くの目 あるいは記録媒体の目も
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柔らかい肉の感触と鉄の香が安らぎとなってしまった あーあ、
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