秋夜長あきよなが SASサザンを聴いて 刺し子する 曲に合わせて チクチク進む
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それぞれの良い部分だけと付き合っていくのが円満 一生の課題
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夕寂びの枯れのからすは 問うもなく訊ねもなくて その錆び声に
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万年筆 出番が少なくなったけど 使ってみると意外ときもちよ
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ぬくき朝もみじ石蕗つわぶき彩れる庭園歩き秋終いとす
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各県の観光大使って センセの愛人ポストなのかな 下衆の勘ぐり
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月餅ののこりで中国茶も淹れて お茶三昧の けふであるかな
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堀炬燵ほりごたつ父の生家に香りあり母の生家の軋む木廊下きろうか
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古町は古い町だがそれとなく新しいこと始まる予感
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語るごと鳴き交わしいる白鳥の次の予定を謀りているか
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往昔にキミは扉を開けたよね記憶に滲むジャン・クリストフ
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往来で無一物にて往く人をただ眺めおる私なのです
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急性期越えて深夜の遠吠えの長三度聞く 息をしている
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是非を捨て髪をほどいて来なさいねジャングルジムのてっぺんまでね
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せせらぎを見つめ幼き魂は無垢な夢尚いだき続けて
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次の世であなたの尊姿拝むのは金波銀波きんぱぎんぱの海辺でしょうね
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波濤はとう荒れ波飛沫なみしぶきつ岩頭に立ちしあなたの慈眼じがん目映まばゆ
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あまりにも世界が眩しすぎるから私は塵となって消えよう
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親だから どんな理不尽 許される そうならみんな 親になっている
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頑張ってもひとつになれない私たちふたりを楽しく過ごせたなら
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叫ぶ夜もしもオオカミだったなら返事がもらえるかもしれないね
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転輪の果てをたどりていつの日か朽葉にうずみ寝みいるかも
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暇だから息子とお出かけして直ぐに 友達に会って父はポイされ
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忘れ物流石に多くて叱ろうと 思っていたことさえ我忘れ
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折角の休日一緒に外に出る 計画したのに日が暮れちゃったね
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両足を潮に浸して歩き出す 出来損ないの僕らはモーセ
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「ねぇ寒い」笑った君は灰色の 沖を目指して波を掻き分け
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モットーは「清楚・清潔・上品」だ …あぁどうしよう風呂が億劫…
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悪くない風が吹いてる小春日は会えない人に会いに出かける
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父去りて 明けに訪ねし 礼拝で 父の冥福 願う晩秋に
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