ひとつだけ 赤きアネモネ 風に揺れ 菜種に染まる朝の庭先
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「Watch me if you can.」と呟いた 透明人間みたいなおれだ
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死の層になお降り積もるかげろうに 絡め取られて堕ちてく地獄
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蒼天に奇っ怪なる構造物並び 発電騙り宇宙と交信するや
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ランドセル揃う足並み風光り横断歩道にタンポポは咲く
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川辺りに 無造作に咲くハルジオン 白き花びら 風に揺らせて
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どこの猫 庭に佇み マーキング? 長閑なるかな この住宅地
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スズランと ドウダンの白き鈴なりが 我に教えし 群れという
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たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
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ピンク帽かぶ赤子あかご電車中でんしゃなか母に抱かれ春の花束
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備蓄品 ガサゴソしてる 猫たちに  娘の名前で 声荒げてた
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つがい鴨 仲睦まじく 微笑まし 南風吹き 薄氷崩れ 北へ去りゆくや
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「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
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人知れず初冬に開花 暖春にいだかれ実りはじむ 枇杷の木
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目覚めたら 夢だったとか 無きにしも 非ずなんて ある訳もなく
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高架橋リフレインする貨物列車 ガタン、ゴトン 私は消えて
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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合歓の木の失せた川辺を見渡せば黄花コスモス空に向かいて
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カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
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米国に 加担はしない 抗議する 絶対見ない メジャーリーグ
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青空に残雪きわだつ岩木山おやま見てつい掌をあわす吾は津軽衆
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見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲 萌黄もえぎの葉のにふんわり浮かび
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ドウダンの花の袋に祈りこめ白き小さき鈴は鳴りけり
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待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
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ボアシーツ まるごと押し込み洗濯機 気分は早くも初夏へと向かう
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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石鹸の匂いに君を抱きしめる私の行方を花は知らない
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明け方に ただいまという 母の声 安心をして もう少し寝る
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あんたって 人質になっても 楽しそう わたしもいつか そうなれるかな
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あたたかい こんなことのためにウチらが ここにいなきゃいけないってマジか
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