今日もまた烈風の中散歩するまっさらなキャンバス塗るが如くに
15
日常を素直に詠んだ短歌うたを見て カッコつけたい自分がずい
24
園庭に歓声上がる お餅つき 杵持つ子らの真剣な顔
39
ブランチはエビチリ・酢豚決めている シェアしようねと微笑む息子
18
今が旬 今が寒さの ピークかも なんかそれでも 温暖化でしょ
6
「うごいたね!」一歳にっこりママを見る キミももうすぐ兄ちゃんになる
35
デコボコで擦れ違ひがたき雪道にメーターだけ進む出勤タクシー
9
むきだしの窓からそそぐ陽のひかり置き去りにしたしあわせの残滓
4
ニワトリと同じ程度か物忘れ思い立っても三歩あゆまず
18
独りいてページをめくる紙の音 頭の中のイメージ膨れ
13
元日が命日になる地獄絵を悲しむ地蔵や能登に雪ふる
37
入念な毎夜のケアで速度下げ飛び出し注意シミ吹出物
12
共テまであと一週間長い旅後悔せぬよう全力尽くさん
15
となり町知らぬ公園知らぬ道遠き春待つ冬花ひそと
46
念入りに身支度母の表情は光り輝き旅立つ妣(はは)に
15
ふるさとは古典相撲の隠岐の島眠らない島熱すぎいいね
16
月一度 友と語らい呑む酒は 苦労話を 酒の肴に 
26
子と過ごす 時の長さは 短くて 子育て世代 エールを送り
41
お気に入りアニメの続編2クール後内容ちゃんと憶えてるかな
10
夜の遠きメトロポオルを醒ますごと消防車両のサイレン聞こゆ
15
音軋み電車のすすむその隅に花梨はつよき香をはなちける
13
長らくに一言すらも交はさずに過ぎゐし朝に君なに思へり
7
山茶花のふふみてなれる垣根にし沿ひて出でたるこの霊園を
9
君おぶり岩肌さけてのぼりける斜面に浜昼顔ひるがへる
6
風よ吹くななにもさらふな寝ころびし彼女のあとは波も消さすな
9
君とほく岬のもとには着かずして浜のまなかでくつろげるかも
6
一滴も飲まずに金ローみていたよ ほかに好きなのは‥(思案)もののけ姫とか
12
大好きなジブリと そうでもなきジブリ 二者に分かれて ハウルは前者>金ロー
12
心とは精神などと違うもの気合いで治る病など無い
27
研ぎ澄ます刃の上を歩くよう。息子よそれは出来ぬ仕事だ
16