おそろいのカップが嬉しかったけどきみのはもっと苦かったんだね
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手の平で溶けて消えてく牡丹雪 生まれて直ぐに逝ったごと
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冬至過ぎなぜに寒さのピーク来る日照時間は長くなるのに
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晴れと雪マークが並ぶどっちだよ 天気は思い通りにいかぬ
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「手術しよ」細き指持つ 医師の言ふ 私は答ふ 小さき声で「はい」
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共に生き 共に苦しみ 共に死ぬ 共に笑いて 友の名を呼ぶ
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テレビつけ、スマホ開けば、才人の多さに心は既に真っ黒
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「生きている」 それだけでいい それがいい ストーブの火は 静かに燃える
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嫌な人 気に食わぬ人 多けれど お互い様と 言えばそうそう
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人間は 一人にあらず 愛により 一期一会の ふれあいにより
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いつまでの命と知らず 今日始じむ 今日の命を 無駄にはしない
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四千歩 毎日歩くと 決めた日の 空の青さを まなこは忘れず
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意味もなく 人が苦しみ わけがない これは訓練 修行の課程
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音もなく 振り積む雪に 街灯の 銀の光の ふわり重なる
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神の手に 人類家族 鍛えられ 精錬される 坩堝の中で
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心配の 種は尽きぬと 言うけれど 次から次と 試練が続く
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青春を 始める前に 時止まり いまだ少年 幻想の中
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枯葉散り 老いたる桜 春が来て 若葉が出れば 命再び
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少しずつ 体調不良で 休みがち 仕事もできぬ 老いてゆくのみ
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年を取り 病気になるは 必定と 思えるまでに 数年かかる
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ちらちらと霞ガラスに雪気配 鳥も歩かぬ今日は雪らし
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雪国の 雪下ニンジン春を待つ 凍へぬように 甘さ蓄へ 
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愚かだよ 傷だらけでまばゆくて 春に咲かない梅みたいに
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気づけないことばかりだよ現実は苦難ばかりで動きづらくて
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「生きている」アリを踏みつけた夏の日私は残酷で人であった
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何がとかどれがとか言えないけれど多分全部だ。全部苦しい
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君語る幸せな未来の構想当たり前に呼ぶ私の名前
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新しい風を掴んで羽ばたけばすべてが春に向けて動きだす
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愛ってさ、深い深い海のようなんてぼんやり思ってみたり
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もう君と過ごす時間は無いけれどそれでも感謝の気持ちは消えない
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