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胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
20
ほんのりと春にきえゆく雲色は舞うひとひらの花びらのよう
12
現世で 能ある人に
誠
(
まこと
)
なく 足を洗えよ 分相応に
11
昨日落としたポップコーン今日食べる 思い出の味 しけた塩味
8
春の陽にひときわ映えし
花蘇芳
(
はなずおう
)
日々楽しめというが如くに
35
遠き日に 思い馳せる 夕暮れは 秋風立ち 葦の葉戦ぎ 山の端陰り 茜色
5
新緑に皐月の花の咲き
初
(
そ
)
めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
23
階段を下りる膝の痩せ ひと足ごと
吐
(
つ
)
く息にせめて
短歌
(
うた
)
を乗せんと
17
春盛り 日差し浴びて まどろみて 桜散る間に 葉桜映える 夏は来ぬ
6
夜へ放り出した体から落ちる個体液体まざりあえない
6
ちびまる子サザエさんに
急
(
せ
)
かされて また
通常
(
いつも
)
よと休みを閉じる
15
若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
28
先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
18
自らも 確たる差別戦犯で 如何に支えり 工夫なき世を
12
重装備 なんと重いか ランドセル ブザーGPS 令和の一年
12
若葉より癒しを得られ一服の珈琲は青い瓶の魔法
21
凪ぐ風に 貨物列車の
音
(
ね
)
は優し お休みなさい
「Good Morning」
(
おはようございます
)
9
吹く風が僕らと桜吹き飛ばすひらひらと舞う僕らの心
11
異なった アプローチでいて 伝へうる 文字を綴る
写真
(
かげ
)
を撮ること
10
春光を浴びつ 商人らは憩ひ パックのジュース片手に談笑
23
凧あげよガザでアフガンで遠州で子よ無事にあれ空高く高く
10
過疎の里ポツンと残るコンビニを遠くに眺め塩のおにぎり
13
霧の中 海の中にか 山の中 消え入るなれば 君の中なる
13
関係が消えてゆく夜少しだけ
明日
(
あす
)
が来るなと願ってしまう
8
別れたら 静まるはずが 野郎ども どんちゃん騒ぎのいびき祭り
4
「
靡
(
なび
)
かない。」 「あの
娘
(
こ
)
は
靡
(
なび
)
く。」 気にもせぬ お前といても 人は育たず
4
窓際で西日を浴びるサボテンの針が指すのは墨西哥
5
呑み明けの 朝焼けながむベランダは タバコと好きな先輩の匂い
6
古くてもスチュワーデスと呼びたかった 令和育ちのティーンエイジャーは
5
眠り止む アテンションプリーズ 背が起きる どうせ大した ことでもないのに
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