青年の羽よりも薄き胸からシャボンが涙のようにこぼれる
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大きな手に潰されているような夜がきて楕円の闇が広がってゆく
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寝転んで例えば地球が回っているそのスピードを背中で感じる
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溺死してたむけられてる花になるくらいだったら泥になりたい
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きみはうつくしいひとです、どこまでも ただどこまでも きれいなひとです
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無力さと モチベーションの 低さ故 頑張ったとして 社会の底辺
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見つかった そんな時には 遅かった もっとはやく 来てくればよかったのに
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以外にも 自分の近くに あるのかも そんなことも 知らずに生きる
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地を這って 光るものが なんなのか 探して磨いて またまた探して
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ほとばしる 虫酸と酸味と 苦しみが 明日も来るさと 自分で笑う
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地下軌道 定時運行 鉄の箱 未だ醒めきらぬ人体からだを運ぶ
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もうそろそろ人の体を通さずに生まれる人がいていいのでは
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窓辺には夕焼けに紛れるように明日の影が小さく覗く
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地下街のフードコートのざわめきに 言葉を選ぶことさえ惜しい
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行く鳥や お前もきっと孤児だから 見逃してやろうか きょうのところは
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大好きなひとに名前をつけられて解かれたようにお前は笑う
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感情に名を付けられてうっとりと 少女のようにほほえむお前
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使用後は、便座の蓋を閉めましょう。出来ればトイレのドアも頼む
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目玉焼き白目の形ととのえる誰かに見せるわけじゃないのに
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二日酔いなんですあの日からずっと喉が灼けつくような初恋
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またひとつさよならをして豆乳を飲んだけれどもまだ苦かった
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僕のことで頭をパンクさせたくて失恋の曲で思い出させる?
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フロイトもユングも知らない夢のなか 君と出会って得意に笑う
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ヒーローが参上した足で踏みしめたシングルマザーの蟻の亡骸
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手を繋ぐことはもうない君のため 少し長めに保湿する朝
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返事にも歌にもならぬ言葉たち集めて早し最上川とか
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例えば、愛艶事苦衷喪失感キリンが逆立ちしたピアス
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おまえの頬母の自家製蒸しパンと同じ柔さと気まずい褒めを
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メタリック塗装しただけの軽さが伝わりそうで目を逸らした夜
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週刊プラモデルの部品は届く 今日で我が子の性別がわかる
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