激（たぎ）つ瀬（せ）の流（なが）れを速（はや）み吾（あ）が舟（ふね）は底（そこ）を反（かへ）せば家（いへ）に帰（かへ）れず
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匿名の誰かの声に救われるインターネットがあってよかった
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うちの妻 イヤよイヤよの平手打ち 部長の(自称)渾身のギャグ
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SUM関数 打ち間違いを見落として 焦る同期の コーヒー冷める
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グーパンし合うような関係性にはなれない
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ほら見ろよ ピックアップは幻だ 信じるものは回転数だけ
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一番線 君のほほえみ参ります 烈しい風に ご注意ください
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防腐剤・保存料を用いていない あいつの想い 期限はいつなの
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今の世も白以外だと罪になる生まれたままに生きていきたい
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ぼくたちはごみ袋にいてカラス避けネットに守られていたりする
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秘密だよ心の澱は友だちじゃなくてインターネットに放つ
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ウェブ会議　移動中、運転中も　なんのその　現代ゆえの　電波（蜘蛛の巣）のしがらみ
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第四コーナーからだかしげて曲がる子のひかがみ白く夏さりにけり
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サイダーが飛んで弾けたような夏 十八歳にはもう戻れない
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目覚めても特に食べたい物もなく 空を飛びたいだけのうつせみ
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春祭り子供神輿で縁起担ぎするために店に突っ込んでゆく
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吸う煙　吐き出す煙　味の違い　オケージョン毎に　変わる表情
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「あ」と言えば「愛」になりつつあるスマホの予測変換みたいな恋だ
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飲み会後　独りずぞぞと　啜る麺　至高の孤独　幸せな一瞬
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梅酒割り　強炭酸かな　ロックかな　君の心も　溶かしてみせやう
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排水口 何かのごみが 引っかかり はみ出している 午前〇時半
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うえええん、怖かったよう 大げさにごちてみたならジョッキも笑う
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‪噛まれたり引き摺られたり聞き分けのないしにたみ躾けてみせよう
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栗ごはん さんまの蒲焼き おみそ汁 焼いた銀杏 さつまいもプリン
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おや野良よ、聞いてくれるか。好きな子が…好きだった子が遠くへ行った
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愛なんて信じられない症候群 特効薬は開発中です
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さよならの「さ」 口を歪め泣き笑う ひとりぼっちの大喜利大会
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ここはどこ？ 見慣れた机に問いかける まるでゆうれい あたしはだあれ
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「パスワードが違います」と言いたげな 君の顔（チャンス）はあと何度まで
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サバイバーズギルド という語 書き写す ノートの隅の 届かぬ手紙
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