有能さ、無能さどちらで競っても一位にはなれない人の群
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君の横で そよぐ毛流れ 春風は 喜怒哀楽を 乗せどこまでも
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ため息がつくる未来もあるでしょう それでもきみの笑顔が見たい
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即席のプレイリストは7曲目 バスは来たのに貴方は来ない
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明日あすから日ごとに夜が延びる 太陽に縮む影とは裏腹に
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夏至の夕白藤色の地平へと長い夕日は落ちてゆくかな
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茜空ため息のたび薄れゆく明日も君のいない朝かな
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大会の朝五時半の校庭は少しよそよそしい風が吹く
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辛くても休まず通っていた理由大人になった今なら分かる
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そぼ濡れて帰りし我が子の制服を干せば雨よりひなたの匂い
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あの町で僕の帰りを待っている人がいるから燃える夕焼け
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弱くても愚かでも生きていていいと 自分ではないものには言える
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笑ってよと泣く君の耳に揺れるピアス 海まであと400メートル
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魔女たちは やがて反旗を翻し かぼちゃの馬車も 狩り尽くすのだ
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闇すらも 手放したくはないのだと 貧乏性がゆえの妄執
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ひしひしと打ち明けられた友の罪 僕は上手に聴けただろうか
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潜りこむプールの奥に銀色の光に刺され魚になりぬ
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この世には 制限だらけ 窮屈で 使い回しに へとへとでっせ
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鳴かぬなら 誰も聞こえぬ 呟きを 鳴けば誰かが 聞くかもしれず
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恩返し できないけれど 母の愛 確かに悟る この歳になり
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報われぬ 愛などとっく 捨てるべし 人の固執に 訳もありなん
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死ぬ日まで 希望を持ちて 生きるため 人の本分 果たすのがよい
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悲しみは 望みを絶たれ 諦めて 肩を落として 項垂れたまま
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パワハラを 見て見ぬふりに する君ら 同罪だとは 思いませんか
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人間が 人をなじりて 貶す時 裁判官か 地獄の獄吏
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権力は 人の心を 鬼にして はたまた鬼は 権力が好き
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パワハラを 止める手段は なかりけり 社長であれば 訴えられず
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違います、人違いではないですか、それはともかく素敵な赤だ
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宛先のことだけ考えてればよいそこが手紙の優しさである
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駆け巡る思考は意志と乖離して手懐ける為首輪がほしい
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