水をあげなかったら枯れるという弱さに気づかないサボテンの君
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約束とか誓いじゃなくて残酷なエゴイズムみたいなものだから
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もう何もないもう何も僕にないもしかしたらもとから何も、か
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植木屋に丸裸にされた欅けやきには重ねた春の記憶がもえる
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(削除できませんでした)  
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不慣れなB♭ベー、新しい楽譜、先輩面、「おはようございます」 が待ちきれない
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桃色の花弁挟まる楽譜より 442Hzヨン、ヨン、ニの知らせをききたい
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うつむいて笑うあなたを見つけたい闇夜に森を見分けるように
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デジタルの海へとながすこの瓶も拾ったならばへんじください
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俺だって嗤われるより嗤いたい だけどそれじゃあ駄目なんだよな
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いつかまたそしたらきっとおそらくはもしかするならたぶん永遠
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美しくない文字を書く人の書く星1レビューの美しい本
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食パンの耳を確かに断ち切りし人の子供になりたい来世
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ざわざわと煩かったが剥がしたり剥がれ落ちたり使い魔は去り
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今日できる ことを果たせばそれでいい あれもこれもは できないけれど
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「とりあえず 言ってみる」でも いいんじゃない 指摘されても 次活かせれば
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森を行くあの子の姿を見て君はボッティチェリの天使だと言う
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やってるのかやってないのかわからない食料品店 今日も素通り
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薄暗い和室で乳飲み子抱きながら猫間障子の穴を数える
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壁一枚隔てた君の嗚咽を聞いてる 僕は隣人
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「死にた」「い」と断続的なツイートであの子は冷静に狂気を演出
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朝五時の都会の街はひっそりとゾンビのように息づいている
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リコーダーしか吹けない俺のために歌ってくれよなあいいだろう
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祈りにも似たカマキリの仕草見てサンタ・マリアと呟いた朝
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眩しさに細めることを知らぬ目は何を映すか深海魚たち
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通知来て兄が通った保育園受かって安堵 古着日の目を
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年度明け役所的にはコロナ明け 何とも言えぬ感染者数
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敵からの宣戦布告に 面白くなってきたなと呟く強さ
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もしぼくが でくわさなくても だれかかが そうぐうしてる わざわい/こううん
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鳥にだす ジィジの供物 あさるねこ こなきゃこないで 猫待ちの朝
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