子に願う 厳しき時世じせいの 鯉のぼり 逆風ぎゃくふう浴びて 高くのぼれと
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連れ立った用水路脇の帰り道浅い水底かつては無き藻
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懐かしの水飲み水栓ひねる向き前か後ろかあえなくずぶ濡れ
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孫ら去り静かになった食卓に残り物食む二人無口で
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五月晴れ やっと洗ったマフラーが そよそよ揺れて風を知らせる
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ディナーにて少々飲むので 空きっ腹 よくないと思いカップ焼きそば
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父さんが星になった日泣かないで喪主の挨拶するぞも泣いて
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連休の 出社は体 堪えたり 休日外に 出られざる身よ
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長旅はいかばかりか 「ただいま」のひと言残して眠りこける息子
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窓側のあの子の眼鏡の奥覗く どうか琴線に触れさせてくれ
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連休が意味を持たない私でも人をくぐってコンビニのレジ
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立夏やてェ? そんなんぜったい嘘やんか~ 今葉月やろ? 葉月やゆうてぇ…
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かねてあるあやめも今朝は露となり けだし子らの手には紫
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こんにちはお元気ですか 私は今ブルーライトを浴びております
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青空に不意の東風こち吹き黒揚羽 また逢うたなと貴婦人ぞ笑む
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きみははたして愛された犬であっただろうか わたしの愛は足りていたろうか
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ひのひかり 朝顔のつる 柿の木の下 かつての犬の面影がある
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半袖で立夏の午前が過ぎていく 七月八月何を着れるか
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空降りて山降りて森降りて 風 われの足首撫でてをりたり
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お天道様「加算[発光]」の出ずる 富士「比較[喑]」のかかとあたり
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こんなにも実家の庭は狭くって 親の背中は小さかったか
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無風ゆえ天を仰いで待つ鯉と 魚影ないまま晴れ渡る空
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こめかみの内がやかまし黒い虫根こそぎすべて歌よ殺して
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子育てを楽しむSNS眺め 羨ましさと後悔の嵐
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夏だから 不思議生き物パラダイス マジでなんの虫なんだこれは
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悔しいね また生まれたら 薔薇になる やっぱりやめる もう生まれない
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紫の滝かと見えて川の面に咲きかかりたる岸の藤浪
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生意気だ 浴びせる罵倒 食らえども 四十過ぎた身 何様と反す
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草いきれ 香りを感ずる 五月道 灼ける熱波に 夏来る予感
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鯉のぼりアーティストはいつの世も人々に愛されし
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