あの日から四〇年も経ったから 一度わたしのふるさとに来て
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先輩のハードル走は倒しゆく110m先への津波
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まだ誰もしらない星の通信を傍受するような聴力検査
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七月の朝のはやさに追い越され夜明けを運んでこない新聞
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とくべつな水なのだろうきみの目を濡らすなみだのその一滴は
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水たまり手を携えて飛び越える未来濁流だろうがゆける
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夏の風平等に頬撫でてゆくマスクする人マスクせぬ人
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サブスクの宅食サービスいつからかオタクを食らう少女広告
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駆け寄った速さで遠ざかればいい 夏がジリリと私を見てる
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飲み明けや 甲虫狩りへ行く友 アイロン掛ける俺もまた父
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邂逅の 五十路の友に 奢られて 日進月歩 ペイペイ払い
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休日の ブレイクタイム 風呂掃除 疲れた日には 長めに磨く
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パパ一枚 ぼくは三枚 ママ二枚 実地の算数 もう一枚くれ
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妖怪に 幻獣悪魔 空想の 生き物バトル 小一ハマる
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返却日 読書家になる 兄弟よ もう図書館に 行く時間だよ
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終電と 始発の日々よ 我が青春 他人事なら ブラックだけど
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汲んでも 汲んでも 猶わが水汲みしごと 楽にならざり ぢっとり汗かく
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僕の短歌が評価されないのは僕の好きな人と君の好きな人が違うから、
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夏の音で溶けたアイスクリームはまだ甘くてまだまだ甘くて
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久しぶりにアクエリアスが飲みたくなって、思い出しそうになって笑って逃げた 夏
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たらふくの腹で走って乗り換えてニラくさい息がマスクに篭る
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毎週の約束だったそれなのに 1クール終わり置いていくなよ
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社会党 何処に行ったの 今やもう 右派のみとなり 議会意味なし
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社会党 何処に行ったの 選挙民 浮かれた果てに 思わぬ窮地
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社会党 何処に行ったの 今やもう 忘れられたか 村山首相
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社会党 何処に行ったの この格差 トヨタの社長 一億5千
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社会党 何処に行ったの 一党が 独裁すれば 政治は腐る
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社会党 何処に行ったの 選挙にて どこに入れても 賃金増えず
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社会党 何処行ったの 国会は 自民党だけ 自民と亜流
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社会党 共産党は 生き残り 労働者らは 散り散りとなり
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