滝行を熱いシャワーで毎夜する赦されたいと指を組んでは
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麗しき空の輝きよりもなを純愛逢瀬胸がいっぱい
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天の川金平糖が流れならもうこの時代往来自由
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山頂に光り疲れた星もひと休みするよう置かれてる椅子
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きらきらと波間へと射す太陽の点描が心を焦がす夏
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七夕の願いは一つ 天乃川毎夜渡りて君に逢いたい
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七夕や 願い短冊前にして 叶わぬが怖くて願い書けぬ我
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透明なきみの涙もあつめたら青いだろうか 遠い潮騒
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切れ端の証明写真を貼り付けて「生きたいから」と書きなぐる夜
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はち切れんばかりに膨らむ妄想で君と一緒に空を飛びたい
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「水瓶」の 少しの水を 分かち合う 自由のために 奪い合わずに
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直球の 「生きてりゃいいさ」に 救われた 正真正銘 絶望に効く唄
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思い出と 心と心 つなぐ旅 汽車に揺られて 行ったり来たり
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死して尚 東北人を 励ました 「元気ですか」 明日に希望を
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愛息と 酒場で二人 呑めずに逝った 英五の願い 我が引き継ぐ
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人生は 辿りつくやら つかぬやら 「旅的途上たびのとじょう」で 仰ぎみる空
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「天秤」は 重たい方に 傾くはずが 逆になったり バランスとったり
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妻からの 「時代おくれ」の おっさんに もうなってると いう声は無視
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友と呑む 酒は格別 改めて 手酌酒でも 仕切り越しでも
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四十八で 河島英五 永眠し 早二十一年 思いを馳せる
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怒ること 淫らなことを 抑えれば 慈しみ持て 憐み深く
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嘘のよう 昨夜のことが 夢のよう 静かな朝に 鳥が囀る
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閃光に 息が止まれば 雷鳴が 地を振るわせて 轟きわたる
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本当に大切なものに対峙したときに限って本音が出ない
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認識を合わせるためのオンライン会議に生活リアルが侵されていく
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「生活のために結婚しようかな」どうして僕にそれを言ったの?
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もう少し一緒に居たいと言えなくて君の背中に手を振る改札
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「とてもいい日だ」と綺麗に笑うから僕にとってもいい日になった
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何一つまともに取り組むこともなく生きてきたつけが立ち上がる三十路
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学生の気分が抜けないわけじゃなくただ労働に集中できない
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