端的に命が多すぎるような気のする夏の陽の下の道
1
君色なスマホの中の写真箱夢の国でもここまででなし
0
気付いたら貴方はきっといなくなる気付かぬ内にいなくなってる
2
青春の後始末して帰り道学祭終わり　蛙ひと鳴き
7
見るだけで心臓キュッとなる言葉 あふれています この世の中に
0
涙色の吐息がこぼれたあの夜も愛は君の形をしていた
1
野良猫と戯る彼を見るかぎり、やはり私は愛猫止まり
0
すぐそこの私の夏は何色か グラス涼しい炭酸色よ
1
反発も恨みつらみも父と逝き　あとに残るはただ懐かしさ
4
ひとり見る夕焼け空を発信（ツイート）す　奇跡の瞬間（とき）を君と見たくて
1
漆黒の器の中の流れ星　子には見えてる小宇宙かな
0
我が部屋に　避難していた　レゴ鎮座　張り紙あるが　いつまで保（も）つか
1
キン肉マン（にく）好きの　親もなるほど　ビューティー・ローデス　テリーマンに似てるね
0
キン肉マン（にく）好きの　親の影響　諸に受け　おしり探偵　プリプリマンと
0
誕生日　納豆の日と　重なった　細くて長い　友達（だち）との絆
0
子一人の　時は気軽に　出来たガチャ　二人連れでは　極力回避
1
鴉（からす）鳴き　夏の暁　目が覚める　帰ってるのか　出掛けるとこか
1
刷りたての求人票の温もりも、冷めやすいかな。夏の職安
3
アルコールごときで和む心だし確かに化学式で書けそうだ
7
甥っ子の水鉄砲で100度死ぬ演技円熟真夏日の2時
9
腹の中苦いラムネを放り込む 何故だか涙が止まらなくって
0
嫌いなら、どうかブロックしてくれよ 変な期待をしてしまうから
1
祈りつつリプライ送るが返事はなくて、やはりと落ち込む夕べ
1
青春に袖を通した君に茜さす　セーラー服のリボンが揺れて
1
つぶやきが煽る健康 鬱陶しい 水飲め はよ寝ろ 考えすぎるな
2
たわむれにカサブランカは風に揺れ力抜けよと僕にささやく
8
あの人と結婚していたらなどということを　思いめぐらす宵山巡り
2
あと半歩距離が足りたら開くのに自動ドアにも弄ばれる
0
令和四年　無敵の人の銃口が向けられた先　ボウシなきマリオ
5
十八の夏に戻ろうグレーテル 体育祭のラメを辿って
0