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息子ほど歳が違うと思ってた三十過ぎてもまだまだ「ヲタク」
14
やるじゃない。息子みたいな君だけど
(
思 い や り
)
重い槍
などの持ち合わせおり
13
春なんてあったかどうか分からずに 気付けば心 夏へと向かう
11
聖賢の
書
(
ふみ
)
をひらきてなるほどゝ何もさとらず二度とひらかず
7
じやがいもの短册揚げて塩を振り大皿に盛るこれが極樂
13
がむしやらの學友を見て夜もすがら
書
(
ふみ
)
をひもとく心
復
(
かへ
)
りぬ
9
人のゐるSNSに疲れはて空を見上げて深呼吸する
11
お隣の古書店の電気が俺の頭と繋がってたらいいのに
4
君のママがいて君のパパがいて君がいて僕がいる
3
触れた指引っ込め合ったあの頃を馳せる掌固く繋がれ
6
十年前のグーグルマップにいる犬がいまのわたしにほほえみかける
8
少年が大志を抱くなら大人でもおおきな夢を持ったっていい
7
どこまでも高く高く飛べ雲超えて宇宙までゆけこいのぼりたち
4
零時超えても眠られぬ日々 私の器の中はまだ からっぽ
8
葉を揺らし 夏の真似事 青紅葉 つられて蝶も 風を耕す
16
今日だけは 無理やり寝たい 明日のため いつも時差の 生活恥じる
9
本宮を終へてしづかにさとびとが
褻
(
ケ
)
にかへるころ冬がはじまる
4
Twitter 私が寝るまで
囀
(
さえず
)
って ブルーライトの子守唄をくれ
8
何が一生物だヴィトンの裏地溶け日本の気候には合わないのか
7
薄羽を
透
(
とほ
)
る陽射しに刻まれるひかりの振れをめじるしにして
7
初詣「良縁」のくじ引いたんだ キミと離れるなんて思わず
10
十八歳世界革命夢見てた熱狂自体は罪ではなかった
11
私の恋はいつまでも白線の向こう他人事みたいに眺め
8
殴られて蹴られ踏まれて地を這ってそれでも僕は君が好きだよ
5
明日にはと繰り返しつついる内にすでに葉ざくら惜しむ間もなし
22
火にかけた鍋を忘れて數時間靜かな鍋と青ざめるわれ
9
パスタ茹で油にんにく唐辛子野菜にハーブコンソメと肉
8
瓦斯
(
ガス
)
臺
(
だい
)
のやかんラヂオに言ひ返しニュースキャスターぐつと詰まりぬ
7
「帰るの?」と 何度も僕の後ろ髪を 引っ張る君を 抱いて寝る夜
9
五月の日縞たぬき出で戯れり瀬を白くして流る多摩川
10
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