桜咲くトンネル作る並木道 知らない記憶作る風景
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暗くした部屋でスマホの照明がゆっくり時間を掴んでくれる
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くるまった布団の外のさらに外 現実だよと鳴く朝鴉あさがらす
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甘やかな香りで満たす午後の部屋 選ぶドーナツ跳ねる君の声
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悲しみを守るみたいに巻く毛布 安心してる息苦しさに
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ふたり子を育てたつもり親案ず連絡もなく老いの食卓
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耐えきれず遠く再読み込みをするブラウザの葬式ただ眺む
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まっさらで配送されし保険証 臓器など全て持ていけと書きつらね
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疲れたと回し車を降りたけど 気づいたらまた走り始める
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surtoutとくにミセス 「へー」で片づく教室と 好きからはみ出る私の「好き」と
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不可思議をかなえてくれた日々を経ていまはあなたのかみさまになる
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火を焚けば囲炉裏で手焙りわらべ等は ねまりて まだかときび団子待ち
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つばくらめ飛び交ふ軒にわづかずつ光と熱がしみとほりゆく
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鳥海山とりみやま朝な夕なに見て育ち 我れが産土うぶすな おもの如しも
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少しずつ少うしずつで変わってよこのままとろとろとろと過ぎたい
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我の強き優しさ貫き通すてふ君が誰ぞに似ていて不安
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善い人でいたいのそれが良いことでなくてもいいのギゼンシャだから
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単純でごく純粋な言葉まで嫌いにさせたの好きの力よ
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相模湾隔てて望む雪の富士 気持ほつこり得した気分
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いがぐりの頭は途中で虎になり父の手見詰めるバリカン組立て
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あの海とおんなじ青を閉じ込めたその目で僕をずっと見ていて
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こんな日に お仕事なんて なんて日だ っておもっても 明日あしたも仕事
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自意識がいつも左に寄っている 自転車、駅ナカ、エスカレーター
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初めてのデートはなかなか来ぬ人を貴志祐介と待っていたっけ
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投げるたび帽子がずれたあの夏は遠くなったねあなたは二十歳
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お日様の匂いの吾子が鼻寄せて「ばあちゃんちょうちょの匂いがするわ」
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歳経ても 中身はいまだ 変われずに 真の大人に いつかなれるや
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心から 納得できぬ あれこれを 水に流せず トイレに流す
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なんてこと ない一日に なったけど この日常が 続くようにと
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このところ会わないご夫婦元気かな 知らず知らずに目が行くベランダ
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