道端の花壇の小さな木が星を掲げてツリー見習いになる
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人一人 死んでしまえば もう終わり 誰もが知らぬ 誰かになりて
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一般に 普通だったと 言うだけが 最後の最後 一言だった
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誰からも 信頼されず 用もなく 頼りにされず 愛されもせず
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最後まで 声を荒げて 物申す 生きております ここにおります
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諦めて しまえばいつか 忘れられ 炉端の土と 変わらぬように
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全身が 痛みだしたら もう終わり 中途半端な 人生だった
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誰か言う しっかりせえよ まだ死なず 生きているんだ 友達なんだ
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仕事中 神の啓示を 受けてなお 悔い改めず だめな老人
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【ほとんどは夢見る【夢をみないぼく【ピンク・フロイド『狂気』を聴くきみ【
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いしだたみ 下駄の素足が照れくさいうすく紅さす湯あがりの肌
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感染もやだしスマホも見たいけど 吊り革手すり必ず確保
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冬休み、予定は何もありません。コタツでみかん食べる以外は。
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俺だけが家にいる時できることクソデカスピーカーガビガビミュージック
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夢の中ぐらいは希望に満ちている 日々で染まれば死ねるのかしら
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【九十九億九千九百九十九万叉路】のひとつをえらびてあゆまむ
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あなた、私の薬のつもりなの?ただただ効果の単純な毒
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大掃除、年末年始が仕事でも必要だろうか スープかきこむ
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三本線入ったテレビにさようなら ボーナス出ると決断の冬
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クリスマスツリーのてっぺん星つける手伝わなくてももう大丈夫か
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彼岸にぞ往ける祖父母に華ささぐ【ぎゃあてえ ぎゃあてえ はらそう ぎゃあてえ往けるものよ 往けるものよ なんじに幸あれ
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コピーしてデータ保存ができたならあなたを閉じてもいいのでしょうか
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垂乳根の母と呼ばれる存在に なれるだろうか?なれただろうか?
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涙枯れざくろのように身が割れて守る甘さは克つ水心
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回る木馬 回る回る星 地軸は少し傾いたらしい
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「三重はパフェ、茨城はシャム猫」きみの指が踊った地図が恋しい
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先端が鋭い思いはすべて愛 だってハートは矢尻に似てる
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幼子が(うれしいでしょう?ぼくもです。) そんな顔してボウロをくれる
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紅色に積み重なった死体から生き損なった歌が生まれる
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君というかたちのひとに出会わなきゃ 欠けている など気付かなかった
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