失敗を すればするほど 清くなり 遜りては 天に救わる
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偶像は 人の心に 巣食いては 花を咲かせて 毒の実をつけ
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悪なんぞ 幻にして 毒にして 破壊に終わる 墓場に眠る
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感謝して 思い通りに ならぬよう 堕落の道は 叶わぬように
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なんとまた 言葉は軽く 弾むよう 重い荷を背負い 歩む現実
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真実は なんと幸せ 純白の 衣装を着けた 子供の使い
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成功者 羨ましくも 恨み持つ 地べたを舐める 亡者のように
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厳しさや 彼女に似合う 恐ろしさ 近寄らぬよう 祟られぬよう
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思い込み 心開けば 恥ずかしい 失態続く 老年の頃
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幻想が 散ってしまえば やけになり 堕落の一途 落ちてゆくのか
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日が暮れて花の水やり外出れば風に神楽の笛の音交じり
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お母さん1日遅れでごめんなさい母と二人で母の日ディナー
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朝ごはんのつもりで買ったアップルパイ今食べたほうが美味しい気がする
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海原の小島にひとり ずとまよ。の歌と 本読む 夜は長いの
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はりつめた 糸に鋏をあててるの 紙コップの底 君にあいたい
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悠久の 時を生きる 大河なら 私の罪も 流してください
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巻き上がる髪鼻先をかすめては いつかの母の空気が香る
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手をつなぎかちにてわたる思ひ河しのぶ逢瀬のみづのつめたき
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しまむらのジャージのことをしまジャーと言えるかどうか言えなくもない
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レジまでのカートは楽器なんだよーかたんかたんかたんかたんかた
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秤には ちょうどぴったり百グラム 給与明細と しにたいきもち
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5時半に起きれば化粧も朝飯も、なんならついでにジャンプも読めるし
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荒れ狂う 風の名前を知りたくて 歳時記めくる 午前五時かな
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寿命超え生きとし生けるもの総てはじめから見てる月の光は
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新緑の香りが鼻をくすぐって清々しさとアンニュイを少し
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元気良い新入社員の頷きが激しすぎてもはやヘドバン
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大海に 顔を出したる膝小僧 二百リットルの お湯の主なり
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「人なんて無意味で無価値」の一文に救われた側の者でして
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隣人の視界というその異世界に私もいるのだろうが、見えない
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君の愛が原因で滅ぶ世界に僕を連れて行ってください
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