ぬいぐるみぶら下がり揺る背のバッグそんなに付けて重たかろうて
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食洗機家事時短の優れものもう手放せない家電かな
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キラキラと宝石のような輝きをサンキャッチャーで光の幸運
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梅雨の朝かわいくない早とちりして ここに座っていられるのは運
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寝たばこと麦酒の苦さ知る歳に猥本めくるオスの丑三つ/こら!
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もう2か月も声聞いてない ブレイカウェイを大声で口ずさむ/トレイシー・ウルマン
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手をつなぎ 唇重ね 肩を抱く できるか明日の 完全試合
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ジャンケンで境内登るわたしたちその差を指で折って数える
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爆弾を抱いて飛んだ若人の無念の叫び雲より還らず/字余り
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高らかに生の賛歌を謳ってたわけじゃないのねショスタコーヴィチ
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月曜朝 テレビの占い 最下位 線路は続くよ 私のとこまで
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長生きをしてみようかな 健康に興味ないけどきみのためにさ
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ねむれない六月の夜はひたすらにエアコンの声に耳を澄ませる
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幸せそう 誰かのことを羨んで今の私が変われるわけない
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「行き」「帰り」バス停留所が違う訳いま頃気づく「一方通行」
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寝る前に最後に開く天気予報買ったばかりの傘も寝ている
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「来年も行こうね 蛍」古稀の友 それまで生きる約束かわす
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知らぬ部屋 ソファで迎える 夜半過ぎ 記憶辿って 唇を噛む
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ネトフリの オススメ!欄を 回し切り ホームボタン押し 布団をかぶる
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「分からない」そのひと言が怖くって 「日曜逢えるの?」それが聞けない
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ぐちゃぐちゃに ほつれてしまった赤い糸 私が切るわ あなたのために
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バレたみたい 間と沈黙 語る壁 諦めなきゃかな 好きなんだけどな
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最期までふたり静かに繋がって それ以上はなくそれ以下でもなく
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話したい事をメモして保存する なかなか逢えずメモリが満ちる
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ポロネーズ第六番の律動は波蘭の舞踊と言ひし母かな
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チビ猫が 暗い廊下にいるとつい 踏みそでこわい キジトラ黒っぽい
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目がまわる 横になってから目がまわる まぁ床とかに倒れはせぬか
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新妻で引っ越してきたあの人は今では長老歴史を語る
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灰色の路が静かに横たわる昨日も今日も明日明後日も
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透きとほる水、日を慕へばテーブルにうつろふ虹のまどかなるかな
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