おぞましく積もることばの海にすら注ぐ小さな氷とかして
3
かぜふけばななめになびくけむりみゆはかなきものはいのちなりけり
1
言の葉のデッドボールに被弾して痣が消えないままで生きてる
6
何事も コツや原理が 存在し 上手くやる者 知恵の道あり
0
頬伝う涙にやどる体温は先程測った35.4度
5
真理には 人を清めて 本分に 立ち戻らせる 能力がありや
0
行く手には 豊かな光 待ち受ける この時代こそ 長生きすべし
0
良くもなく 悪しきでもなく 人生の 機微も楽しみ なお留まるか
0
夏の朝 あと一日と 思うなら 一週間も 短いものよ
0
幸福は 内なるものと 思うけど 億を手にした 人の目見れず
0
時として 神々しきは 陽のように 逞しきこと 英雄のよう
0
今の世は 機械のように 流れゆく 人生にすら 疑問挟まず
0
今の世は 慟哭もなく 叫びなく 平然として 淡々として
0
誰のため 自分のために 囀れば 人の耳にも 届くことあり
0
蛙さえ 闇に紛れて ゲロゲロと 不気味は声で 鳴いているから
0
鳥を見よ 人に聴かれる ためでなく 木立の中で 囀るものよ
0
言葉など 聞く人もなく ただ一人 書いたところで 読む人もなく
1
下らぬと 思ってみれば 下らない 足元に咲く 小さな花も
1
朝起きて 眠り足らずや アレルギー 重症にして 疲労蓄積
0
はっきりと 為すべきこと 自覚して 無心になれる 人は幸い
0
絶望に 苛まされる 直前に 踵を返す 知恵と勇気を
0
孤独との 戦いなのか 隣人も 戦友なのか 人一人ずつ
0
若者に 愚弄されても 老人は 無視されるより ずっと幸せ
0
餓死もせず 大病もせず それでなお 人生嘆く 人は贅沢
0
流れゆく 時の合間に 人はただ 眺める以外 打つ手を知らず
0
業に触れ 欲に塗れて 一生を 食いつぶしても 満腹ならず
0
一生に 人は自ら ミッションを 科してそれでも 潔くなし
0
球根の 黄色い花が 咲き終わり みるみるうちに 萎れてしまう
0
君のことは 死ぬ時までには忘れたい (地獄へ連れて行きたくないから)
5
雨の午後心に巣食う君なんて微糖のミルクティーに溺れろ
2