うまさけの→三輪ばかりではうら寂し テロワールこそ八百千万やおちよろず
1
温かな 誰かの青春 眺めつつ 半額になった弁当をチン
0
下心無いことも無く読みふける 寂聴訳の源氏物語
0
キラキラもトキメキもなし友もなし それでも一度も吸えなかった煙草
0
しなくても良い苦労などしなくても良いんだ 連鎖 止めて良いんだ
5
肌色は 人の数だけ 違うもの 心の色も みんなそれぞれ
0
スルメイカ 噛めば噛むほど 味が出る 僕の人生 こうでありたい
0
震えてる 君を抱きよせ ただそっと 何も言わずに カラダをさする
0
雨ふりに零れおちくる歌屑のほつりほつりと染み入りそむる
2
メスmethマリファナmarijuana コカインcocaineヘロインheroineオピオイドopioid…虹色の禍に染まる街角
3
むらさきの雨に濡れつつこの星にきのふ流れし泪を見つる
1
思い切り 君に殴られ 殴った日 きっとボケても 思い出すだろ
2
薬局で生まれて初めて買った紅 自分のことを好きになりたい
3
今ごろは 何してるかな 夕焼けに あなたのことを たずねてみたり
0
わからない 君じゃないから わからない だけどそれでも そばにいたいの
1
空の下 ほどけた靴紐 結びつつ 働くアリに お疲れさまね
1
「こうせねば」と焦ってしまうことこそが僕の歪んだ「したいこと」かも
3
実物に会っておどろくあの人の名前に顔や声があること
8
一時間長きあはひをいただきて眠りに捧ぐ冬のはじまり
1
窓辺より風の吹く日になに飛ばさむ こころ ことのは このみ 飛ばさむ
2
不公平不条理は此の国に住む正道と言ひ星条旗揺る
1
目の前で私に微笑む貴婦人は没年千五百十一年
0
終電はみんなやさしい今朝おれをカバンの角で殴った人も
8
うたくずを拾えるときは胸郭の内||オア外が雨降りのとき
3
手蔓藻蔓テヅルモヅルのゆびさきは 嬰児籠えじこ やさしさ帯びてもだにたゆたう
1
少年の朗徹去りし五線譜は降りて感傷過多のヘ音に
3
音楽と缶チューハイと夜がきて心はやっと水得た魚
6
母子手帳 どんな子供にも 寄り添って 成長見守る 暖かい人
1
私には 泣き顔見せて いいんだよ もう我慢なと しなくていいの
0
照らし出す おてんとさまは いつだって どんな僕でも 光をくれる
1