私も雪のように軽ければ鈍い音を出して死なずに済んだ
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逃げたらダメって言うけれど今私が苦しむ理由はなんなの
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いちばん柔らかな部分に唾を吐いていったあなたは海の底
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向き合いて 瞳の中の 合わせ鏡 無限に続け 君の中の僕
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真夜中で食器も汚れたままだけど あなたの人生讃えに来たよ
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兄弟のここ最近の口癖はヤバイ・サイアクばかりでヤバい
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散財のユーチューバーが神なので親の小言は右から左
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チョコレートクリーム頬にへばりつく主まだくだりぬ世の十二月
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満点のテストで折った飛行機が いずれ那由多の果てまで遠く
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ガラスペン 英文 オイルの染み 火 目が眩む数多の命なきもの
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もう君がいなくても生きられること 知ってしまって少しだけ泣く
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直進と左折と赤の信号機雨上がりの地面にかかる虹
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割り切れない思いは嵩み三十代 「偶数はいいよね、奇数」だなんて
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月日の数 楽観と憂鬱くり返し 手を引かれてはまた頷いて
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冬は嫌 あの子と僕で君のの 温度が違うとわかってしまう
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気がつけば 姿形も 老いぼれて 慕い寄る者 一人もおらず
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日本人 生まれてみれば 窮屈で 幸せ補償 雪だるま式
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古の エロ小説を 学校で 学んでみれば 雅の世界
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ジェフベック 死んでしまった ギタリスト あなたと共に ロックも死んだ
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時は過ぎ 為すべきことも 為さぬゆえ 後悔ばかり 溜息ばかり
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ビートルズ 六十四に なったなら ポールの歌が 微妙に痒い
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寒空に 一人微睡む 部屋の中 打つ術もなく 老い朽ち果てる
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金の世に うんざりすれば 見透かされ 疎んじられる 自明の末路
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恋すれば 酒酔うほどに 酩酊し 憂さも忘れて 陽気になれり
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iいたずらに 人の言葉を 要すれど 命短し 狭き道なり
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新人をいじめて笑うお局へ ふざけてんのかてめーが辞めろ
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曇天の凍てる灰色背景に 蕾膨らむ春待つ桜
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短歌とは潰れそうなる動物園さみしき歌が満ち溢れてる
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西暦を和暦に直すことが今難しくってよくわからない
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くだらないことばかりだけ考えて歌っていればくだらない歌
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