とめどなく傘から雫きらきらと願いはひとつぼくを泣かせて
0
水たまり輪ゴム手袋ピンクビラ 公共料金払って帰る
1
クレーンは鶴首ともいう くるくるとダンスも踊る向こうのビルに
2
一週に一度は君に逢いたくて無茶をしまくる今日この頃で
0
繋がりし一本の毛糸形となりただ編みたくて夜更かしをする
1
上がり来る衝動へうち震えると共に消ゆ日へ脅える心
5
紅き実の なれる木ぞ良し 南天に 千両、万両、常盤山査子ときわさんざし
0
昨夜見たサスペンスドラマ一時間 愛の結末 殺人だった
1
ひそやかな字幕放送終わる時あなたのさいごの生徒でよかった
6
今日もまた あいつに好きと 言えぬまま カラオケ行って デュエットしてる
0
方言に 隠されている 優しさに 触れた心は 温もりをえる
1
人生の 先輩方の 詠む歌に 笑いと涙 学びいただ
0
誰かには理解されたい年頃に誰も理解しないでと思う
0
君が去った後の西日差す窓 ハッピーエンドにはならなかったよ
1
熱弁をふるひし時の君の癖 指し箸が我の心を射抜く
1
歌たのし 想いかたちにとどむれば 尽きることなし 言葉あふれて
4
この時間デカフェ飲むのだ何となく身体気遣う私気取って
5
父母の寝息を聞いて思うこと いつまで共に過ごせるだろう
0
薄日さすも 切りつける風吹き止まず 冷たき勝手 今日はモツ煮る
1
ミス続きふさぐ心でうつむくも とりあえず聴くフレディの声
2
わたくしは殺されました朝の陽でお前らだって正気ではない
3
ダサい歌を詠んだ日のわたしを殺してくれ、するとわたしは生まれなかったことになるが
0
◎もしも今奇跡が起きて法律上あいつを殺せる身分になったら?
0
粛々と冬は更けゆく 嗚呼わたし、君の走馬燈に映りたい
1
知らぬ事アオサギはいつも一羽だけ田んぼの中で片足で立つ
3
「死ね」よりも「殺す」の方が愛がある。いつか誰かがこう言っていた。
4
「FMの星座占い知っている?ヒドいの」笑う君も乙女座
2
なめらかに滑る北風描く白あなたはそれをさよならと呼ぶ
2
マヨネーズ ぽんず 最後はで食べる レタス一個は ひとりにゃ多い
2
もうだめだおなかへりすぎうごけないだれかごはんをつくってくれよぉ
1