毎月の下腹の痛み まざまざと女と言われ、嫌になる、もう
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ストレスの原因ひとつ潰せたら、安心ゆえに崩れる体調
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好きな人騒ぐ擬音がもちゃもちゃで首からうっすらひかりの香り
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裾がもう、ありえん形に裂けている味噌もついてる田中のジャージ
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ああ怖い怖いぞ怖い食うほどに満面笑顔俺の下腹
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わたしには祝福でした世界から嫌われている君のツイート
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無視すると立ち上がっては俺の肩トントン叩く猫の手痛い
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ふりかけも海苔もなくてもおいしいね椅子に座って食べるごはんは
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誰そ彼の匂い近づく踏切で地獄に堕ちたひとと目が合う
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寒の雨 動機となり得る怨恨が茶漉しの外へ染み出してゆく
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輪廻とはカセットテープに鉛筆を挿して手動で巻きおこすもの
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ああなんて短い長い一日だったな一日だったこと昼の記憶が無いほどに無為の時間をひたすら耐えて
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この骨に、やがて導かれ僕たちは、同じ空の下それぞれの道を
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水をあげなかったら枯れるという弱さに気づかないサボテンの君
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約束とか誓いじゃなくて残酷なエゴイズムみたいなものだから
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もう何もないもう何も僕にないもしかしたらもとから何も、か
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植木屋に丸裸にされた欅けやきには重ねた春の記憶がもえる
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(削除できませんでした)  
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不慣れなB♭ベー、新しい楽譜、先輩面、「おはようございます」 が待ちきれない
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桃色の花弁挟まる楽譜より 442Hzヨン、ヨン、ニの知らせをききたい
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うつむいて笑うあなたを見つけたい闇夜に森を見分けるように
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デジタルの海へとながすこの瓶も拾ったならばへんじください
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俺だって嗤われるより嗤いたい だけどそれじゃあ駄目なんだよな
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いつかまたそしたらきっとおそらくはもしかするならたぶん永遠
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美しくない文字を書く人の書く星1レビューの美しい本
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食パンの耳を確かに断ち切りし人の子供になりたい来世
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ざわざわと煩かったが剥がしたり剥がれ落ちたり使い魔は去り
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今日できる ことを果たせばそれでいい あれもこれもは できないけれど
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「とりあえず 言ってみる」でも いいんじゃない 指摘されても 次活かせれば
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森を行くあの子の姿を見て君はボッティチェリの天使だと言う
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