正しきを 行いたれば 報いあり 悪しき思いは 滅びを招く
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今日を生き 明日を生きるな 人生は 昨日のことは 夢のまた夢
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綿密に 明日の計画 立てる人 葬式会場 予約する人
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先々の 心配をする 余裕なく その日暮らしで 明日は思わず
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忙しく 働くことも なくなりて ゆっくり生きる ことが楽しく
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髪の毛が 白く変わりて ぼさぼさに くすんで消える 老人の愛
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夏になり 暑いと言いて 呟けば 冬になりても 寒いと言うさ
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信じれば 世界は変わる 人間の 心が変わる 思いが変わる
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新しき 希望を持ちて 挑むとき 多少の犠牲 厭いはしない
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いいことは そんなたくさん ないもんだ 心が塞ぎ そう思う時
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三人用ソファの座面は二分割 ひとりわたしが寝転ぶ零時
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いつだって何かを誰かに恥じているきっと無人島でも歌えない
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要らないと決めつけた故の苦しみはモヒートにしか融解しない
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甲板にただ黙っては見晴るかすおまへの細い目も蜃気楼
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大便をなるたけ溜めてトイレットペーパーが減るペースを減らせ
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頼んでもいないのに来る翌朝という概念をぶち壊したい
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心臓に何かの花を植えたなら鼓動を撫でてほしい、菊とか
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酸性が彼女を青く染めている自我の主張を雨音に投げ
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緊急事態宣言 何をしてるの お偉いさん 口では先手 いつもごてごて
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一晩中 かけてようやく 吐き出した あの日の音と 過呼吸(不安)
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うたかたに 君戻りし 喜びで 蒼き朝顔 花弁を開く
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パン屑のかわりに記号の断片を撒きつつ歩む ここもまた森
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あいかわらずコーヒーゼリー砕いてもなお持て余すこの伝わらなさ
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「朝のうちは殺しちゃいけないんだよね?」「馬鹿言え、それは蜘蛛だよ」(ばしんっ)
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「助けて」の代わりに「だいじょうぶ」と言った 君には通じる 決めつけていた
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降りやまぬあめの雫でしなる森会いたい人に会えない今日も
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濡れた髪 濡れた指先 濡れた頬 耳にねじこむピアノのしらべ
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雨の中走った靴がじゅめじゅめと玄関タイルを卍に濡らす
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ナナカマド枝おろされてアスファルト昨日と違う影絵を歩く
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恋煩い 煩いとは名ばかりのただの 脳内ホルモンの分泌さ
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