あと少し聖なるからだのままで居て 舌から舌へなぞる さ、み、し、い
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生きていていいよと言っているような それとも死ねかこの青空は
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アルタイル輝く 君がつけた名を初めて呼んだあたたかな夜
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京の夏 祇園囃子を追いかけるざわめきに聞く異国の言葉
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母の日記 最後の頁に綴られし家族への想い叶えられしか
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休みの日胸にたしかな罪悪感 罪ってなんだ イエス教えて
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限界の 集落にある 猜疑心 繋がる悲劇 孤独の人よ
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盆入りに桃色のバッタ見つけたり先祖の仮の姿かと想う
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そりゃそーじゃ どんな素材で つつんでも まわりの水分 結露しべしゃべしゃ \冷たい物つつむ
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再会だ そのあとすぐにねこゴハン ちま猫ちゃんのよろこび2ばい
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ぼこぼこと にわにあいてる せみのあな らいねんそのさき 七年分ねむる?
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東亜への 夢を掲げて 突き進む 偽の大義に 民は離れる
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こんきょなく じしんもってる わたくしは たいふうくると わくわくするの
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世界中 魂の歌 送らんと 天女の声が 今も聞こえる
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かなかなや吾がとなりに座したればたちまち席を移る人あり
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流れ星拾いに走る今晩のコーンスープに溶かして食べる
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あめかぜの つよくなってて まどしめて このなつさいしょ アイスノンたよる
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洗濯の山から出てくる靴下の相方がなく すでに8
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ゆるやかに夜をふちどる星々を指で繋げてきみに縫い込む
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玄関前 カブトムシの足 絡まった ゴミそっと取り 強く生きよと
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純粋で見返りなんて求めない 15の私の真剣な恋
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黄金こがね色世界の色が変わってく 天気の異変肌で感じる
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兄弟で話す様子をみで見る 我が子になってくれたよろこ
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だいぶ暗き雲の切れ間に光さす あの下あたりに我の家あり
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来世では貴方の孫として生まれ別の貴方を好きになりたい
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人生の 単位足りずに 留年し 神様からの 居残り授業
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桐箱にモルフォの碧はさざめいて欠片となった海の光耀
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台風🌀の仕業か、蝦夷梅雨☔️の如く、涼のため、温泉♨️天国日和かな
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野分のわき待つ その日は雨のそほりて はらはらとのみ音ぞ聞こゆる
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予約した死がお迎えに来たけれど蝉が啼くから今日もリスケで
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