柳腰のその名はローラ夜もすがらコパカバーナにをどりをどれば
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母の日に折りしはずの鶴折り方を忘れて紙で指もてあそぶ
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今はまだ 立ち上がれない 窓の外 くつろぐからすに まだ居て欲しくて
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荒れた手をざらざら頬にすられてははくちょう座から星舞い落ちる
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白くなれブラウスに生まれたならば何度も白に戻る運命
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いつまでもあなたと共に歩みたい 泣きたいような願いと祈り
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須磨の海ほがらほがらにあけゆけば通ふ千鳥の声ぞかなしき
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くれなゐのうるしの椀に汁はればかつをのだしの香のにほひたつ
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無人島白く染めた肉は去り草原に見つける井戸と墓とを
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ああ そうだ 今日の短歌を作ってない テラスハウスを見て忘れてた
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青空に映える桜を見上げつつ君が隣にいたらと思う
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君からの「いいね」は青い宝石のように光って胸熱くする
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むぎゅぎゅうと強く抱いたらしゃぼん玉つぎつぎ吐いてシーツのにおい
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清明の空はれわたる春の朝誕辰の子の髪つややかに
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背徳もあまくくちびるつぐみつつ聴くI LOVE YOU湿り気に満つ
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また明日と何の気なく別れ際に吐く無邪気さよ明けよどうか
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津のくにのなにはなくとも湯豆腐と納豆あればみちたりて生く
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日照雨そばへ過ぎいこまの山をながむればほのかにのこる虹の断片
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お陽さまの匂いがしてる君の髪 触りたいのは私だけかな
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瞳からうろこがべりと落ちてきてカスタードのたい焼きになる
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一冊の本が終わると目を閉じてこの世にもどる呪文を唱う
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缶チューハイストロングゼロ飲みながら「俺何やってんだろ」いつもの毎日
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くちびるの感触だけがかさついて外の雨音強く聞こえる
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人間はストレスフリーつまりゼロになると死ぬって本当だって
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大丈夫安心してよ嘘だから狭い部屋探し路傍の花で
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青春っていつまでだろって考えて「ずっと青春」って胸を張れます
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イヤホンの奥から聞こえる嘘だけが青春の穴をうめていたよな
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暗闇の中にちらちら見えるのはノイズと嘘とぼくの心拍
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突然のシャッターの中僕たちはフラッシュの中だけ恋をしたんだ
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ひとつだけ最後にきみに問いかける「星ってどんな味なんだろね?」
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