人間は 善悪を知り 行動し 善を選べば 幸福となる
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一粒の 小さなものも 神という 大きなものの 創造の業
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砂粒の ような一人の 人間が 大きな海に 逆らえますか
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人間は 巨大なものと 格闘し 負けを認めて 従うように
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人生の メニューを全部 味わえば 完成品に 近づくものを
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人生は 工場の中の コンベアー ベルトに乗って 流れるままに
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傷跡を 残そうとして この世にて 励んでみても 波に流され
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塵となり 屑となる時 自覚する 霊は永遠 生きているジャン
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風のない公園 ベンチにいれば時の静止を思わせる竹むら
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紫陽花に似た痣をもつ恋人がふと夜に課したロールシャッハテスト
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藍の空を東へ東へ駆ける君 風に流され行方定めず
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木洩れ日を集めてきみを灰にする ひかりはたまに暴力になる
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鯖干ものみりん干し焼くガス台のグリル火加減に押すやボタンの訳も判らず選べぬメニュー
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期待して話しかければチグハグな言葉の塵がざわざわ遊び
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お祝いの言葉を君に言いたくてでも照れくさい語尾につくバカ
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おめでとう愛される君遠目から見ているだけでそれだけでいい
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今もただ切ないほどに君想う 君も誰かを想ってんのか…
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大好きな貴女にいつか伝えたい「あなたの為に私は生きた」と
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夜を裂くライトを陽だと偽って君を騙せた日々にさよなら
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長靴の片方が道に落ちていて、それに合う人が必要である
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いつまでも祈るよあなたが生きてたら浴びたであろう光の粒に
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二十二時と二十三時の狭間に置いてけぼりのベージュの毛布
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生存もわからず仕舞いにならぬよう訪問看護と会えるやすらぎ
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コカ・コーラでかいサイズでよかったか?ほうじ茶みたいに掲げるなバカ
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翳りなく愛してくれるあなたから時折そっと隠れてしまう
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分からない愛の全ては嘘ですとネタバレされる日を待っている
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洗面所分け合い使って気づくこと親のもみあげが白に染め上がる
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夜おれが寝てるとゾウがやってきてみぞおちのとこに立っている ずっと
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復活の呪文のようなほころびで  二度と戻らぬ君との距離は
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いつか見た夢の続きが見たくなり今日もちまちま歌を詠んでる
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