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煮詰めた悪意と澄んだ善意とが一緒に在って消えない深夜
6
たまらない 吐き気と眠気 安定剤 お前は何も 解決してくれない
16
眠剤を 残った酒で 流し込む これで飛べるよ 夢の中まで
13
孤独には慣れっこだった我なれどうたかたという居場所を見つけ
14
起きる事すべて無駄なき学びなり 毒を肥やしに変えるも自分
12
生きてれば紆余曲折の連続でくたびれたならもう無理するな
16
コンビニのおでん自分だけもの足りず舌が抱えた里心知る
9
君はまた死んでしまったその胸のうろの部分を埋めてやりたい
4
誰も彼も子どもを崖っぷちに追う社会に張った網になりたし
10
だいじょうぶ だいじょうぶだよ 頼りない大人が言えることはそれだけ
12
クーラーをかけて餃子を食べた部屋 実家の匂いに似て少し泣く
9
いきたくない泣いても怒られ学校へ 話せど無駄を学んだ幼日
10
眠る時 夢を見ながら死んでいる 明日の夢を見ながら死んでる
4
不幸だと思えば負けと言いますが幸せなんておこがましくて
18
台風が 乗っけていった 八月に 忘れ物して 取り戻せなくて
9
絵日記の背表紙の裏幼児描くT-REXが街を焼く朝
6
来月で仕事辞めたら真っ先に君に貰ったハーモニカ吹く
9
冷蔵庫すっかり空になるを見てありし今夏を思い出しおり
6
暦見て夏の終わりを悟れどももう一年はあと四ヶ月
7
魂の約束なのさ 呼ばれたらいつでも行くよ 安心してて
13
どれだけ空を見ても星が見当たらなくて 私は故郷が好きだったのだと知る
11
助手席の無防備な寝顔可愛くて真空パックで保存できぬか
8
床臥して 野分名残りの雨音に耳を澄ませる
咳
(
しわぶ
)
きの間に
21
君と飲む ビアガーデンに吹く夜風
告
(
い
)
ってしまえと 背中押してく
15
カレンダー めくるだけ、ただそれだけで 淋しくさせる
8
月マジック
12
朝靄の緑が映る雲場池 澄んだ空気に心洗われ
8
昇華したポップな淋しさ見ないふりアサリになって出汁をとりたい
6
「ありがとう」 うれしいけれど 「
手伝
(
てつだ
)
うよ」 その
一言
(
ひとこと
)
が あれば
100点
(
ひゃくてん
)
7
無事行けた夏の終わりの軽井沢 涼し快適体蘇る
10
ほろ酔いの
主
(
あるじ
)
が焼いたバーベキュー外飼いの犬はおこぼれ狙い
15
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