面倒くせぇ…分かっちゃいるけど面倒くせぇ 風呂は最高! でも湯までが遠い
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君と君僕と僕とが不足なくそれぞれ呼吸できる毎日
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眼に映る全てのものに文句言う あんたに一番うんざりするよ
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条件A条件Bを満たすのでぼくは脈なしはいQ.E.D
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錆びてゆく釘の頭を撫でながら明るい髪にしようと思う
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かたこりの妹のかたもむ受難節つばさのありしところさがして
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友達っていったいなんなんだろうね 殴ってもいい奴と思ってんのかね
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春空の真中をすっと直線に裂いて落下をする花鋏
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ただ彼に愛される可能性があるうちに死んでおけばよかった
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何なんだこの世界はいつもそう何もかもクソクソ中のクソ
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無茶苦茶だ何もせずただ愛されていつか彼との子を宿すのでしょ
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どうしたら愛しい人に愛されて同じ時を刻めるというのか
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泣ける泣ける号泣泣けると繰り返す予告をシカトし本編を待つ
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銀幕スクリーンに二時間あまりの夢を買い他人の話を他人と観ている
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冬闇の枝に白花降る雪の一片ひとひらごとに膨らんでをり
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除雪車が雪に噛みつく この夜を削りしゆく冬の鉄虫
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貴様には1%も復号できぬ言葉を呪いと誤解しておけ
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くらやみに熱なくひかりおびただしき六花ゆきよ濃く降れ更地の今年
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おみくじのいい加減さを見習って放送禁止用語で話す
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この街に住み始めはや七年に けれどもなぜか君に逢わない
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駅までの十五分いつものバスの指定席歌人になり春を詠む
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各駅の我と急行の君恋し新幹線ひかり源氏
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見苦しく必死に足掻くその瞬間がきっと何より美しいから
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レタスから千切れて落ちた革命の可能性ならゴミ箱のなか
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歯みがきが下手くそな夜飛行機のランプまたたく空を飛べそう
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やわらかな白いアスパラ湯がいたらあなたの腕に似てて食べない
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愛や恋、ロマンスなんかではなくて待ち受けているのはただの梅雨
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なじまないハンドクリームみたいだねコンドームのぬるぬるのところ
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ゆるやかなすべり台から駆け下りる恋の終わりを早めるように
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マヨネーズセロリにつけてかじりつつさっきの抱擁は事故だろう
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