この怒り痛み悲しみ憎しみも じきに忘れる? 春思ふ我
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十年後、誰かの隣、少し顔がまるくなってるあなたがわらう。
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髪を切る周期が乱れつつあってそれでも僕は僕でいなくちゃ
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去る日には 友の見送り 有難く サヨナラ越後 また来るからね
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バーなんて寄れたらカッコいいかもね 思いつつ帰途 飲み会帰り
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かき揚げのエビの目ぱくりと口に消え人の視線もこうできないのか
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いにしえの 人々も皆 祈りけり 世の安寧あんねいと 自然の恵み
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妙薬で生きる悪夢から目を反らす舌の火傷と天ぷら定食
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抱いていた秘密も全部吐き出してまっさらになった胸で踊ろう
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さみしくてつまらない夜飲む酒は小説のなかの阿片のようで
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派手髪が色褪せたよなパステルで描く地球の朝が始まる
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ご飯食べ洗濯干して荷物出し今日も一生懸命生きたな
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ペンギンが泳ぐトンネル示しても片手間の君「へえおいしそう」
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考える私の方が悪いのかそうじゃないよね間違ってるよ
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行方なら知りたくないわもういいのぽっかり空いた穴は埋まらず
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老犬は一生懸命生きている 介護しながら癒される日々
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穫れたてのきゅうりとビールと楽しめる幸せがある梅雨の晴れ間よ
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はたとせを死生降り積みリタルダンド 風の神々彼女は此処に
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ただ一つ単身時代の習慣で ハンカチYシャツ火熨斗ひのしする俺
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「社としてはやってます」感丸出しの ストレスチェックに鼻白む俺
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新しき厄除け粽の笹の香にこの一年ひととせの平穏願う /祇園前祭さきまつり
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穂が揺れる田を覆う空雲流れあの人がふっと微笑む温度
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天高く付き添った昨日の悲しみが今日は静かな雨に還って
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孫の手でボリボリ掻いている父の背は 息子をおぶる役目を終えて
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拾ったよ  人魚が忘れた  黒真珠  ケンちゃん! 鹿グソ早く捨てなさい!
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愚痴なるものこぼす分量難しくぶちまけるのが日課となりぬ
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行き先の「光」とついた駅名を寄る辺にして乗る 朝の東京
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天気良し 行楽日和 最高だ わがまま言うと 休みであれば
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夏祭り 街の賑わい感じつつ 二人で過ごす静かな土曜日
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暑いねと となりで汗を ぬぐうから 風なりたい 思いはそよぐ
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