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人波を 縫いし進めば 目の前に
水面
(
みなも
)
揺らめく 睡蓮の池
17
さよならの温度を上げろあのひとに火傷させるくらいの熱さに
11
年内に積み残したこと数えれば 年賀状はもう売り始めてる
7
前を向いてずんずん歩くと勇気だけが沸いてくる寒空の下
10
大掃除頑張りませんと宣言し師走の重荷半分にする
27
百年後私はどこにいるだろう考えようが答えは出ない
5
金という 言葉の光る ところだけ 喜んでいたい 今年の漢字
11
本能の ままに生きている 人見れば 憧れはする がなりたくない
8
こんなにも月が綺麗な夜だから未来の朝を君と語りたい
11
稲穂揺れ金の西日を背景に違わぬ誓いここに交わされ
11
長引いて鬱陶しかったあの夏も今の寒さもどちらも嫌だよ
11
頑張れユン 弾劾受けても
頭
(
こうべ
)
上げ 狂気の国の南進抑えよ
7
二度寝した その日の夢に 見えたのは 自分とそっくり そんな子の話
6
豆苗の水替えお世話お楽しみ 根のひげのびて二度目の収穫
14
無音の暖 冬のしじまを妨げぬ 古ストーヴの青い炎は
13
声をだし 聞こえてるふり 思い出に いつまでひきずる 優しい時間
7
苦行との対比さぞかし珍妙でメリーベリーのフラペチーノ
7
寒天に太り始めた月明かり 放水路の凪しらじら照らし
10
がふがふと京葉道路の午後五時は 上り下りの火車の咆哮
7
翅をピンでとめるように丁寧にあなたの影を踏んで歩いた
14
何もかも 空に帰ると 知りながら 君の全てに 一喜一憂
13
あれっきりLINEは既読にならない 波打ち際にボタンがひとつ
11
チビ猫は おといれの
おすな
(
お砂
)
かけるのが とってもへたっぴ ちがうとこカキカキ
10
桃色の スニーカーを買う 母の目は 少女のようで 愛おしくなる
24
半割れのシーメノウひとつ透かし見てbetter halfはさて何処にあらん
4
攪拌し、掬って、濾して、削ぎ落とし、祈りが残る、元気でいてね
9
腹すいた母恋しやと泣く赤子 親も名も無く有るは障がい/とある男性②
12
終戦の吉祥寺駅 路上には泣き声あげる赤子がひとり/とある男性①
12
ねこ母は アレできぬよねと 小さき手 じつと眺める ドライヤー・
2個持ち
(
ダブル
)
8
あの
女性
(
ひと
)
がいいなといつも 思っても 指名はできぬ美容院なり
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