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「ほっとけばすぐに乾くよ夏だから」 明日を信じて今日も見ぬフリ/夫
4
虫の音や 夏の夜更けに 響き合い 闇に溶けるか 月に浮かぶか
4
チクチクと燃える陽射しを避けた先 木漏れ日の中 優しい風ふく
9
一月前
(
ひとつきまえ
)
仕込んだ梅酒を呑みながら シャンゼリーゼを二人で歌う
8
ほんとうは 短歌が好きと いうよりも 短歌を詠める 人に憧れ
17
鞄から出てきた古いレシートにひっそり宿る旅の思い出
12
光太夫幾度夢に見た事かさざなみ寄せる白子の港
5
闇の中かすかに見える煙突の麓に1人湯屋番が立つ
8
青年の背中を押し吹く風ふたつみつよつあれば告れたあの夜
11
さようならできないままで現実は続く。人生は地続き。
7
花の
香
(
か
)
につつまれ クールなバブいれる 薔薇はそういや見に行きそびれ(今年初クールバブ)
14
よく冷えたペットボトルのお茶を飲み午後の仕事はまったりとやる
9
ほんとうの言葉を弾いた身代わりに爪がいちまい死んでしまった
5
つきつぎと変換履歴に現れたきみへのメッセージが夜空へと
12
譲られし友のアナベル純白に思い出包む忌日巡り来
19
空も地も花から何から全部「きれい」でまとめたい暑すぎる朝
16
桜桃や仏花にとまる揚羽蝶。今日は祝福する命日だ。
6
キッチンの換気扇をば夏掃除 汚れ落ちれば気持ちも晴れて
24
墓石の「太宰治」に桜桃をねじこんでいく奇祭だった日
7
夏だからおばけのふりをすることでぎゅっと抱いてもあつすぎないの
7
黄のサテン 波打ち揺れて 針飲まれ 溺れないでね おぼつかなさに
4
蛍光のベストで子らを護る人 頭さがる
吾
(
あ
)
ホタルブクロと
16
水無月の真っ只中の炎天下 蝉の声無き 不思議な真夏
26
オリエンタルリリーはとても綺麗だが うちには ねこがいるので買わぬ
16
やっぱりか 天使の首絞め聞き出した 運命の人死んでるらしい
3
缶ビール飲み終えたあとの達成感缶潰す時も達成感有り
10
各国の時差と為替を教えてくれる必ず切符で交通する彼
10
炎天下走り回りしアクエリアスむさぼり飲んだ死なないように
7
マルクスを語る貴女は輝いて 高一の夏 ノンポリの夏
11
飲み込めず噛むるチャーシュー父の喉詰まり涙目あわや訃報に
12
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