かみさんを連れて行きたしハワイまで 四泊五日元気なうちに
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もう一度チャレンジしたい剣の道 錬士六段教士七段
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秋や来る 旅行のチラシ眺むれば いずこも同じ風呂とお刺身
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死ぬ前の三年くらい気まま旅 迷惑かけずポックリ逝きたい
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倅から「夢は?」と問われ誤魔化した心の答え 歌に纏めむ
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大声で「ポテトください!」二歳児が モスバーガーでもガストでも吠え
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仲秋を 過ぎても未だ 夏の熱 プール納めは まだせぬべきか
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産声はまっすぐな糸だいつのまにもつれさせたり紅く染めたり
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十七も三十一も素数なり割り切れぬもの詰め込むに良し
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辛さにも甘さにも合うピーナッツ運転中でも酒吞んでても
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コオロギを素手で初めて捕まえた 興奮実況始まる風呂で
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席替えで離ればなれに またすぐに近くになるさ十九人だし
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存在を 証明したい 真心を 承認欲求 なんて片すな
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白き毛の パサパサ混じる毛むくじゃら 寿命はやるから一緒に死のうか
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ベランダの風が涼しいサウダージはぐれたくない私をうたう
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蜘蛛の糸「ある日の事でございます。」……なぜ救われぬ、われも犍陀多かんだた
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情の川絶えず流るる人の世でされど私は智を尊びし
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あなたのその無宗教とは要するに「私は普通」教なのだろう
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入院中今までの行い振り返りほんの少しだけ神を信じる
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わしの性分やと呟かれしときやさしくなりし松の夕風
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文化祭笑顔で写る記念写真消え去っている私の存在
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ミルクティーこぼす瞬間ビックバンあえて拭わず星を眺める
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しとしとと 道路に水がべったりと あまたの反面 光が刺さる
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師匠とは 私に近いか遠いのか あなたのみぞ知る ものを浮かべて
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元旦に お節の代わりに富士山へ 九州フェアを 地元の人と
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登山家は そこに山あり 登りけり まだみぬ山を 描き詠うよ
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僕がもし消息不明になったなら君の頭に僕は映るのか
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ビル群が木々に蝕まれてくみたい田舎へ向けて走る電車
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晴れている今日は東京の外に出ます空の広さを確かめるため
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人がくる ことを望まれ 作られて 立ち去った夢 花とコンクリ
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