「貴方の風邪は何処から?」と問われれば症状さておき「私は子から」
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進みゆく 桜の季節 待ってろと 冷たい風も 乗り越えようぞ 
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星の下 生まれついたが 百年目 骨の髄まで いじけています
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さようなら言いまつがいの日々よ まだ「どうしたまして」と母は言いたい
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悲しみも 苦しさだって 心持ち 次第というな 幸せ者は
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家欲しい 妻がこの頃 呟けば 心の中で 悔しい涙
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格差など 気にはしねえよ 貧乏が 当たり前だよ 今までずっと
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哀れだね 株が高値と 騒いでる こっちはお先 真っ暗だもの
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ガタガタと 窓が震える 風のため 老朽化した 雇用促進
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こんな日は 鳥も翼を 引っ込めて 巣に閉じこもる 風音聴いて
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春風が 怒ってると 思うほど 今日はなんだか 機嫌が悪い
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退職し 暇にしてれば ゴミ出しは 命を賭けた 男の仕事
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強風で ゴミ出しに行く 我が体 ゴミと一緒に 吹き飛ぶところ
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知らんぷりそれも又良し野良猫に暖かいねと寒いねと言い
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バットちゃん 僕より太い ニノ腕に カマキリさんは 降参します
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ポックリと 逝くが理想と 妻は言い ときおり寝顔 覗かれしこと
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だーれだ? 義父ちち義母ははの 手を取りて なーにお父さんてば そのひと言が願い
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部屋にいても無視されるのでおまえらの娘をせなに密林をゆく
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「渋滞が始まる前」と風花に背中押されて家路を急ぐ
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半分も齧ったけれど人生って分かったような分からない味
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「ダイビングヘッド」岡崎代名詞お疲れさまとありがとう言う
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読み切ったはずでも攻めを間違えて挑戦者また挑戦者から
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このごろは木偶とかあさん繰り返す預かっとくよ早く帰って
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ひんがしのみやこのとなりうららかに花さきたまのしらせをたのむ
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今日もまたウグイスあのこは上手に啼いている元気でいてねありがとサヨナラ
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ダイヤル式 番を まわしてみ 〇が遠くて まわらないのよ / 夢で焦ったら
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毎日が責められる日々今日もまた閉じることのないムーブリング
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争って奪い合うよなDNAもう要らないんよ美しい星
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シャキシャキが好きだったけどすりおろす祖母とならんでサンふじをむく
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日は差せど 洗濯物干す ベランダは さわやかなりども 風は冷たい
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