君のことを そう簡単に 諦められないのは 君は僕を かえた人だから
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(空白は 君が手ずから埋めてくれ) 生きてくうちに 朽ちて崩れた
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今日という日は遠い未来、振り返り 懐かしむために あるんじゃないのに
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僕はもう おおよそ病人の気持ちで 布団、あるいは 夢から出れない
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石橋を他人に叩かせ渡るひとの背中を押して落とす妄想
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カーテンの裂け目から漏る初冬の陽 白い光に刺されて溶ける
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すべてを 断捨離した 僕だけど 捨てられなかった 亡き君の車のナンバープレートナナヨン・ナナハチ
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真夜中のキッチンで炭のようなピザをガリガリと齧る
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春ちゃんの七五三の小春の日 晴れ着をまとい少しおめかし
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誰しもが無限の寂しさの中に居ます。王も、小鳥も、好きなその子も。
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※この世には魂などはありません。死んだら終わり、ただそれだけ。
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いばしよなくさまようことがここちよくとうめいなまましんでゆきたい
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対人の 意思の疎通が 苦手です 動悸に悪心、眩冒がします
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死にたいと 言葉にすれば 疎まれる 解っているから 溜め込んでしまう
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ウェルテルを 知らないのかよ マスコミは 報道規制が なっていないぞ
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僕の耳から どうやら音は 鳴っていない 音の正体は 一体何?
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静寂の 夜に鳴り響く 耳鳴りが 今日も安眠の 邪魔をする
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踊り場に座り待ち侘ぶ愛犬の しっぽ揺れるよ 母の顔見て
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冬じたく木の実探しに迫る熊 怯える街はコロナ禍の里
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ひと月と またひと月と 先延ばす  あなたの横顔 忘れ去る日を
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はじめての共有した熱覚えてる  もうその熱は確かめれない
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やわらかい バニラアイスのような笑み どうしようか、舐めると甘い
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Gペンで 腕に思いを刻もうか (GペンのGは重力のG)
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手を取れば退屈から抜け出せそうな月に似ているあなたの瞳
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楽しんで 二十年後も ただ少し 私の不在を 感じながら
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渡るる人地を這う小鳥目もくれず 常日頃よりトキに追われて
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安らかに目を瞑る私他に無く形の歪んだ岩根が鳴く
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ハッピーエンドの裏側で泣いているばけものたちを見ないふりする
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青い鳥川の縁にて踊るなら髪の流れうつくしく写る
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朝一番お水を変えて掃除する座る場所に座布団を置く
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