君はただ 走り続ける 十字路に 置き去り僕は 背中を見送る
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「事件」でない悲惨は記録すらされない。そういうものではあるが、記念日。
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瞬きはしない覚悟でみるがいい僕らが支払う誰かのなにか
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君という 肉布団の 下敷になって されるがままに 昇天したい
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ぐっすりと 眠れぬ夜を 過ごしたって 皆んなこの日を 生きているよな
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髪切るは敗れた恋の為でなく 苦さを纏った大人になるため
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目隠しし我が眼に針を刺したならどんな色こそぶちまけようか
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山頂のお前に注ぐ紫外線そのまま夏に連れていかれろ
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来世でもわかるようにと合言葉考えた今日があれば充分
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真夜中に激しくなった雨のこと君が知ってたことが嬉しい
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道端に 誰の手袋? 雨風に 日ごと晒され ぺちゃんこ哀れ
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何気ない 朝の光は 冷酷にも 今日という日の 始まりを告げる
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月面を歩くのに似た足取りで地上の雪を踏みしめている
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愛情が 跳ね返される 現実に 逃避するよな 逃げたくなるさ
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土を手に 触れてみる時 温もりが 感じられれば もうすぐ終わり
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可能性 閉じるは己 己のみ 勝手知ったる 己の仕業
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広大な 大海原を 前にして おはじき弾く 度量のなさよ
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弱きもの 砕け散ったる お茶碗を 後生に守る 次に行くべし
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一輪の 花をもらいて 舞い上がり 手を差し伸べて 利用されたし
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老いぼれた 犬はとぼとぼ 歩くのみ 死に場所求め 今日も空見る
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目に入れた 器具が浮かびて 見える時 死神笑う 人の逝く道
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また消えた 一つの泡が 弾ければ 七色の虹 溶けて過ぎ行く
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うたかたの 恋は幻 消えゆけど ちぎれちぎれに 茜雲かな
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大好きなビールの瓶で武器作る老人の背の悲しい怒り
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白馬でも王子でなくても酔いどれの私を迎えるあなたは騎士ナイト
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瓶ラムネビー玉落とせば戻らない 君との夏へはもう戻れない
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不具・不在・不能・欠缺・無理・毀損・煙滅、短歌帳を満たして
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迷わずに観客席を指さしたどこも舞台と知ってるきみを
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価値がないところが俺の意義であり、見出されると溶けて無くなり
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「最賃」で検索したら0首であり、こういうとこがだめだな歌人は
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