横道に逸れた話は広がっていつしか波紋だらけの水面
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待ち人に手を振るように柔らかく橋に結ばれているストール
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「怖い世の中でございます」すれ違う 黒猫 (囁き) 挨拶を交わす
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春四月雀が挙げる五羽の子に包含されている死亡率
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ねたりないものね たりないものねだり ないものねだり ないものねだり
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つるぎたちワードプロセッサーという回転体に指を入れるな
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病悔し 君に出逢いて日々和む 体支えし 心も支えし
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ふたりして片っぽイヤホン聞きし曲 想い出とともに ひとり口ずさむ
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巷では失恋ソングが流れてた ふられる時までとっとくと誓う
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これは大臼で、神経・あじさわう概日リズムなどを圧潰
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思ってもいなければ詠む必要もないことばかり、無い言葉借り
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もうゃんし、どうでもいいわ」人海を泥の底からかえせ 春雷
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死んだ恋の匂いがするストーブで焼ける髪の毛に似て目に沁みる
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菜の花はなんの花 この雨の名はなあに 「菜種梅雨」と 隣のテレビが言いました
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赤道の上に居たら4万キロ一日一周地球と回る
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人の欲には果てがなく断食をして死にたいと欲したりする
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を重ね同じ夢見たふたりにも やはり巡り来るそれぞれの明日
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息をしていたことだけを思い出す わたしたちは現象である
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ゼクシィのポエムで泣いた彼女みて 一人で生きる未来を捨てた
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紅葉狩り夫婦と歩く今日の日は24年目の麦わら帽子のリボン
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するときは  やるよと一緒と教えた君恋の言葉とは教師18年目
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休日の朝を調律するように珈琲豆をていねいに挽く
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雨だから傘さすように淋しいと僕を思ってほしいとおもう
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自分ではいつも疲れてる感じだけど普通の疲れってどんなんだろう
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きっといつか笑い話になればいいそう願ってるそうなればいい
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まだ夏になってはいないわたくしが黒いタイツを履いてるうちは
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いつみてもうそばかりだねゆうやけは五番ホームに赤色の風
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君に入っていた中指もう立てることは無いだろ平和の証
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わかってた そこまで馬鹿じゃなかったよ 愛せなかった 達磨だった君
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傾いた暖簾を破く瞬間に 砕けたそれは心だよ、多分
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