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手に届く場所にあるからいつまでも弄ってしまうニキビと悔恨
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誰かってみんな言うけどその誰かの中にたぶん私はいない
1
高校の卒業式で選びたい 少年/少女/どちらでもない
2
「いいひとが現れますよ」そうやって終わった恋とすら呼べぬもの
0
火曜日のフランスパンが焼けるころ新宿駅の8番線ね
0
わたくしの子になる人が可哀想まだできてないけど可哀想
1
じぶんにもひとにも期待しないこと できない約束はしないこと
1
電源を切り落とすとき息までも 忽然と闇 歴然と我
1
眠剤入り貴腐珈琲を舐めている メメント・モリの練習「「乾杯」」
1
耐えられず撃ってしまった弾探す いつまでも波ばかりが歌い
3
造作なくお前を捕らえられるだろう 飾りとみせて満天の罠
1
星々を撃ち落とすたび海泡だち 君は乳歯を閃いてみせ
2
かき氷溶かしてしまう
暇
(
いとま
)
だろう 結晶だったことも忘れた
2
杯
(
さかづき
)
に暗黒星雲滴下しに 徘徊にゆき、そして戻らず
2
あらわれてうかんできえてくうたかたを つかめないから墨を擦ってる
5
休み明け傷んだ胸の身代わりにぐしゃりとあける軟骨ピアス
1
知ってるよ 君が好いてる人くらい 灼けた鉄棒が指を焼いた
0
歌を歌う 絵を描く 誰かを好きになる それだけできる 機械になりたい
3
サンダルの砂の在り処にうつむいた綺麗に包む夏の思い出
0
江ノ電にゆられ窓際のひとり 綺麗に包む夏の思い出
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いつになく忙しい休日の午後に休日の友の通り雨
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「カレー味のウンコとウンコ味のカレー」眼輝かせ息子 小麦色の肌いとほし
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薄茶の乳首勃ち笑う君布団の上で猫鳴く
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南池袋の路上で脱糞せし君 我を見た顔 口紅の色が忘らりょか
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汗だくで家電屋向かい手に入れた充電旅の手前の記憶
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叫べよ、と もっと叫べと、訴える 胸の奥住む小さな歌手が
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屋上で 最後に見上げた 晴れ空は 目も潰れそうな、強い、青で
1
インスタをみるたび心は少し死ぬ ので弔いとしていいね押す
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前世では神様だった虫たちが夏の盛りを謳歌している
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日曜の素顔さえ収まりゆく午後の傾聴 テーマの音階
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