ヘラヘラと 薄い笑いを 貼り付けて 泣かずに帰る 下りの列車
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さようならぐちゃぐちゃの愛 めずらしい おでこのニキビを潰して歩いた
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見慣れない双葉芽吹いてもしやあの、黒い種からオシロイバナが
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病ある薔薇譲り受け奮闘す 馴染み始めた剪定鋏
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神様は決してズルをゆるさないのでひとりひとつのいのちです
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見間違う ガスメーターを 犬の顔 ちょっとばかし ファンシーだね
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「どうしても?」「どうしてもよ」で諦めた反動がいまぶり返している
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もういいの運命なのときみは言う「そこで運命粉砕機です!」
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灰色の波濤をすすむ白皙の遥か後ろはハルシネーション
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くろびかるあんたのバイクにあたし乗る、じこらないでよじこらないでよ
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ベッドからはみ出すあなたのなまじろい手足があって、遠いしあわせ
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白銀の碇を抱いてきみのいる海の底までたどりつきたい
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ドキドキと ビート奏でる 胎内の リズム解放 ステージの上
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あと五日  指折り数える  指片手  ワクワク感で  胸が高まる
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たましひの助かる術は胎動の妙なる音に対峙するのみ
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君のこと どうせいつかは忘れるし それでもいいよと言ってほしいし
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こんなにも一撃ココロ射止めたの 楽し短歌といとしカレだけ
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あさイチで短歌ブームを体感す ブームの波に乗り続けたい
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若いって羨ましいと思うけど 生きたあかしが浮かぶ顔も好き
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やって来た新人ナース初々ういういし 元気で頑張れ!勝手に母になる 
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捨てられず国語便覧揺り起こす今も似ている私と私
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折れ枝よ 周りがしげり 青む中 おのれと共に 老い終わるのか
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離乳食あしたは食べてくれるよと私を労わる兄一年目
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書き終わりあの出来事を思い出す日記帳から漏れてった日々
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子に抜かれ勝てない日々がやって来た スマホゲームはほんの序の口
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最後尾ひたむきに走る徒競走小学の孫来年はきっと
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ボーとする疲れた頭に数粒のラムネ与えて後もう少し
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愛いふたり気持ち高ぶる話聞き若かりしひと重ね尊ぶ 
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子の笑顔 親遠ざけし 思う気を 子の為ならと 戒める我
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あの頃の僕たちまるで白い雲 風に吹かれて消えていくのさ
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