あたたかな きみの重みを 膝に受け 岸辺のうらら 春に微睡む
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朝風呂のなんと気持ちのよいことかさっぱりとして今日を過ごそう
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ぼうっとする寝起きの身体無理に起こしシャワーを浴びて温まる朝
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目元まで長く伸びた前髪を邪魔だと言いつつ伸ばしたくもなる
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息深く肺に入れようたっぷりと酸素を吸い込み今日も生きる
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眠る君横顔美し寝息立てまつ毛の長さを綺麗だと言う
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お出かけを楽しみに待つ君に言うもう二度とない桜を見せて
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赤味噌の味噌汁飲んで一息つくこの瞬間がいちばん大事
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夏が来た限りなく広い青空の入道雲で天気を予測
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忙しなく巡る季節に置いてかれ私は未だに流氷に乗る
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俺たちと 一人称で 括られた 二人は今も 待ち合わせする
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桜咲く並木路を闊歩する今日の私はイキイキしてる
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すっくりと咲いた隣の立葵陽当りいいがうちのは咲かぬ
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エンタメのページターナー長編を探していますああ浸りたい
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反抗期 知らずのひとは 気をつけて いつか火を噴く 休火山かも
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母さんの 優しい愛に くるまれて 悪意知らない ぼく、三十路となる
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鳥たちは翼を広げ天を舞う されど短命ぼくは地を
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生きがいのない人生はモノクロでただひたすらに息がしづらい
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希望とか夢とか愛とか恐怖とか 全て忘れたような海底
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若い頃何でもできた気がしたと聞いた十代どう思えば良い?
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なにもかもねてしまおうとする女とスマホをふたつもつ男
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駅近し 電車の音で 朝目覚め 夜は終電 送りて眠る
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いまいのちを捨てていいなと思ってる確実なのを教えて欲しい
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起きがけと就寝前に飲む白湯とオートミールでスリム化謀る
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息子って別れた父に似てるんだ仕事全力母は置き去り
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降りそうな空に揺れてる斑入りの葉風は身体を透過してゆく
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娘とは五十過ぎでも人様に盗られるように不機嫌な母
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浮気とかみんなしてるよ知ってるよ認めたうえで愛をやめない
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「下の名で呼べば許すと思うなよ」きみがにこにこぶつかってくる
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愛を告ぐ エゴだとしても不純でも 今ここにもう君はいないから
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