Utakata
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hitohari
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頭文字Kって聞いて思い出す顔が君ではなくってごめん
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電柱と電線が切り分けている月が一番美味しそうでしょ
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いま君に吐いた言葉で唇を切ったみたいだひりひり痛む
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食べごろを逃した恋に刃を入れる さよならあとは腐るだけだね
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日を浴びて歩んでほしい人がいて休める日陰を作って生きる
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気に入りのワンピースを着る 泣き虫の秋空をあやす一歩目として
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一日の終わりに愚痴を浴槽に沈めて栓を抜いてさよなら
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割れたガラスを片付けるときの「来ないで」 破片を踏んでないのに痛い
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きみの名で呼んでいる絵のカレンダーかかった壁の部屋マイナスきみ
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折り癖をつけるとき言う「いたた」って声が挟まった
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炊飯器のボタンを押す 今日もまた遺書は日記になってしまって
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おれのせいじゃないと崩れた塔を見る こんな小さな柱一本
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身長を刻んだ柱と見比べてまだ平気だと手首を撫でる
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北風は見守っている旅人が脱いだ上着を捨てないように
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さっきまで霜柱だったものを踏む 「ねえ聞いてる?」ってきみが聞く
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いつつけたかもわからない傷はよく沁みる あなたはそれに似ている
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あ、ゴミの日だって君が飛び起きて布団ごと奪われたぬくもり
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缶入りのコーンスープが吾の内側の形を吾に教える
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幸福な今日で話を結びたい めでたしめでたしの先を生きる
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鍵付きの心をきみの合鍵のような言葉で開いてほしい
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帰省なぞしている夏の下り線 改札抜けず反対ホームへ
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