風景の一部となってゆくきみの爪の形を思い出せない
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この義肢に熱き血汐はないけれど𝓵𝓸𝓿𝓮担当はきみのものだよ
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穏やかに 奇跡が重なる 秋の空 神様くれた ふたりの秘密
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待ち侘びて こころ重なる 摩天楼 忘れじ秋に 溢るる涙
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君と見た 煌めく天幕 幾星霜 夜空を超えて 快晴の朝
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嘘をつく 解れないよう糸を吐く あなたの夢に包まれて寝る
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他人ひとの目を気にしすぎてた我が心 鏡にうつる貴方はだぁれ?
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惚れた 君の負けだよと 貴方の笑顔 言った気がして
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学校から出て来るたくましい女生徒らのなま足・あし・足 春が溢れる
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繁忙期嵐の一日くぐり抜け 心ほどける薔薇紅茶ローズティー
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こじ開けてごめんなさいがにじり出る深夜の風呂の浴槽のなか
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寝室の暗闇を刺す稲光春抱く大気遊ぶ轟
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なぜ君はハングリーなの?奇をてらうソングライターやんちゃした過去
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支配する痛みの元素飛散して泣きたくなるの「解体」の文字
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「あの時は頭の調子が悪くって、するべきでない感動をした」
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脳内にちょっと何かが流れたら輝きかねない世界ではある
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シューっといって水を吸う植木鉢 新芽が伸びる音なのかも
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生きるのが嫌になったらまず職を辞める人だからなんとか生きてる
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これは梅、これは桜で、これが桃。ゆびさす爪の先も春色
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受話器から 昔と変わらぬ母の声 まだ残ってる 昔の母が
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甘き実の苺よ 君も、僕などに摘まれるなどと、災難なこと
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背中から心臓をなでる左手はいつも優しいいつもかなしい
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休日にミルを回せば羅針盤めくうららかな朝の珈琲
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全身を感覚にして前に立つそんな心地の抽象画展
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花びらがひとつ舞い込み時を止めているみたいな古書店に春
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微笑みが すべてを癒す 時があり 愛こそすべて 生きる目的
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時として 平穏無事が 怖ろしく 無為に過ごせば 焦りを生ず
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のんびりと 暮らし楽しみ 過ごすなら 平穏無事が 一番いいか
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おじいさん なってみました 人並みに そんな居心地 悪くもないな
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バーチャルな 人生だけが 楽しみの 空想癖の 少年老いる
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