あの島に渡れたでしょう。そうでしょう。僕はそこにいなかったでしょう。
4
さよならに慣れてしまえるわたしです。明日あたりに雨は降ります。
6
下書きに温めていた「さようなら」。春を待たずにあなたの元へ。
2
映画ならエンドロールが流れてる。僕らはまだ終われそうにない。
3
さよならが上手にできたご褒美にあなたの方が泣いてください
2
気が付けばあなたが吐いた嘘たちがひとり淋しい部屋に瞬く
2
真夜中にたどる光は星じゃなく、きみの涙であればいいのに。
1
幸せにしたいひとは誰ですか。あなたはあなたがお嫌いですか。
2
滴る粒を追いかけて濡れてもよかった君のそばにいれたなら
1
さよならを伝えてくれたあなたには僕を手放す権利をあげる
1
お互いに《特別》だった。でも違う。ひらがな、カタカナくらい違う。
0
いつだって僕の都合で振り回す。「神さま今日もおつかれーっす」
0
幸せなひとは幸せなんてこと比べはしない気付きもしない
1
あの夏の凪の狭間に置いてきた、一つの傘にふたりの名前
0
神様に伝えてほしい。「できるだけ、誰の願いも聞き入れないで」
2
「ねえ、月に兎が棲んでいるのなら、赤いお目々はどこにいったの?」
1
正しさを抱えたままであなたとは恋ができない仕様なのです
3
神さまがいてくれた頃ぼく達はやさしい夢を多く見ていた
2
重ね合うきみと僕との唇が軽蔑してたこれが因果か
2
「あたしたち、いままでいくつうそつけた?」絵空事言うオトナのために
1
いつまでも呼ばれないから今もまだ迷子のフリして好きにしてる
0
あまりにも綺麗に並ぶものだから鑑賞してる彼の言い訳
2
天国は花が枯れないところです代わり映えないつまらぬところ
2
願い事吹き消すようにこの命ふっとやさしく消えますように
3
カルピスを飲み干した後みたいなの。きみと過ごしたあの夏の夜。
2
もみぢ葉はひと雨ごとに薄きより濃き吐息にて色を深めぬ
3
薄黄より橙をへて深紅へと律をとほりてあやめ紅葉づる
2
枯野へとうつろふ色に音は無くいつしか白き果ての眠りへ
3
戦争も平和も知らぬおさなごが喰らうマシュマロぱくぱく甘く
1
一言が君を傷つけちゃうからさ何も語らず寄り添うだけで
1