くったりと知らないとこで切れていく輪ゴムのような縁ばかりです
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地球にもいつか終わりは来るけれど生まれ変わってもどうぞよろしく
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恋愛ってうすっぺらいね ひららひらとまるで炎のように
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帰り道シンデレラタイムまで5分 君のネイルを覚えて終わり
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遠からずあなたが生んだ物体も自我と憎しみとを知るだろう
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君に手を 振る回数を指で数える 桜よ、まださかないでください
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舐めるなよ 誰かが決めたこの性のために恋を諦めてたまるか
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くだらない くだらない僕の人生を いつかエッセイにでもしよう
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腰曲げて 西日を受ける大き木の老いたるを見て、吾れ如何にせん
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部屋の外飛び交う怒号に嫌気さし交尾はしないと決意する虫
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胸腔に血潮が吹いて 空気獣 色んな形、いいもいやだも
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後ろからヘッドライトにさらわれて、私は影を貰えたんです
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忘れたい思い出たちが煌々と輝き続ける人の脳内
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きみはまた僕を七月に閉じ込めて 姪の手紙を読むんだろうな 
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キャラメルをがこがこ噛み砕くほどに君の瞳のこと考える
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青む頃、せたかあわだち艸立てり。定めの内の草の身の丈
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映画みて 琴線に触れ 揺れ動く 私のこころ 温かくなり
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おおいぬのふぐりにナズナ、佛の座。今年も春が並んでゐます
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「義理だよ」と言えない私の愚かさをどうか許しておくれよ二月
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黄身の付属品として見られている白身の気持ちも考えてみて
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君が住む街の天気を知りたくて 七時のニュースをじっと見つめる
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カーテンが溶かした光に照らされて裸の胸がうごめく土曜日
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夕焼けを背に胸に浴びおさなごの行きつ戻りつする長い影
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リビングの電気がつかない部屋に住む君からウニの気配を感じる
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眉間に皺を寄せて眠り込む君の眉毛や鼻にデジャヴを感じる
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人づてに仕事を辞めたと聞きました 頑張る理由が私ならいいのに
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「本当に君が必要」だと思う朝 リップクリームを失くしたりして
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簡単なリップサービスの一環で人を殺して生きてる星人
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餃子から皮だけ剥いで先に食べ 後から中身食べる楽しみ
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青き空 目映きボードに 夢のせて 雪の半筒 縦横無尽
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