行く手には 豊かな光 待ち受ける この時代こそ 長生きすべし
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良くもなく 悪しきでもなく 人生の 機微も楽しみ なお留まるか
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夏の朝 あと一日と 思うなら 一週間も 短いものよ
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幸福は 内なるものと 思うけど 億を手にした 人の目見れず
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時として 神々しきは 陽のように 逞しきこと 英雄のよう
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今の世は 機械のように 流れゆく 人生にすら 疑問挟まず
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今の世は 慟哭もなく 叫びなく 平然として 淡々として
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誰のため 自分のために 囀れば 人の耳にも 届くことあり
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蛙さえ 闇に紛れて ゲロゲロと 不気味は声で 鳴いているから
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鳥を見よ 人に聴かれる ためでなく 木立の中で 囀るものよ
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言葉など 聞く人もなく ただ一人 書いたところで 読む人もなく
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下らぬと 思ってみれば 下らない 足元に咲く 小さな花も
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朝起きて 眠り足らずや アレルギー 重症にして 疲労蓄積
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はっきりと 為すべきこと 自覚して 無心になれる 人は幸い
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絶望に 苛まされる 直前に 踵を返す 知恵と勇気を
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孤独との 戦いなのか 隣人も 戦友なのか 人一人ずつ
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若者に 愚弄されても 老人は 無視されるより ずっと幸せ
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餓死もせず 大病もせず それでなお 人生嘆く 人は贅沢
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流れゆく 時の合間に 人はただ 眺める以外 打つ手を知らず
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業に触れ 欲に塗れて 一生を 食いつぶしても 満腹ならず
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一生に 人は自ら ミッションを 科してそれでも 潔くなし
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球根の 黄色い花が 咲き終わり みるみるうちに 萎れてしまう
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君のことは 死ぬ時までには忘れたい (地獄へ連れて行きたくないから)
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雨の午後心に巣食う君なんて微糖のミルクティーに溺れろ
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五月雨に流れる記憶サルベージ クリーニングに出してるコート
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みんな死ぬ、という事実の眩しさが太陽光を超えてしまった
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立ち尽くす 退路も先も 無い僕の 恋慕を悼むは 雨夜の底だけ
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二乗してしまえば同じなのだろう正反対に見えるぼくらは
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今しがた 知ったラインの通知見て 口元がふと緩んでるんだ
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今どきの淡い恋など目じゃないよ 君の隣は特等席だ
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