こんな時 笑い話を あえてする 地獄を生きた 友の優しさ
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休み明け不眠の朝に襲い来る満員電車のきつい圧迫
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正月から家では相棒ばかり観て ほかに「日常」探しきれずに
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猫のココ寂しさ残し逝きてより代わりのパンダを抱きて眠る
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五枚ほど寒中見舞いを投函し喪の正月の初の外出
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早朝の 満員電車の一角で サラリーマンとダンスバトル
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薄氷うすらひの張りしころより風凪ぎて赤星寒き鐘の暁
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超ド級空前絶後一般人パンピーだが良い棒探す君はカリスマ
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眠れないだけで枕が濡れるのに どうして砂漠はかわいているのか
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ただひとり暮らせば一番風呂もまた 二番三番千番も僕
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無造作にあなたが触れたこの皮膚も脱ぎ捨てる日がいつか来るだろう
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前と後ろ子を乗せ走るママチャリに一番星のまたたく夕べ
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赤子抱く友のいわゆる きょうだい児 幸多かれと心から願う
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友からの初孫写真 ニコニコと一輪車乗ってたあの子がママに!
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ほろ苦いも甘酸っぱいも未知の味 私は恋をしたことがないかも
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丁度いい三十一文字は飲み込める酸いも甘いも渋みも旨みも
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この気持ち三十一文字に纏めればガリッと奥歯で噛み砕ける
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幾つものキャリーバッグが轟轟と 人の波が打ち寄せる音
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飼い慣らす狐も愛した薔薇もなく 私は無知で孤独な王子
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静謐な布団の中ですうすうと光るあの子が寝息を立てて
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「大丈夫、何とかなるよ!」何とかなる? 当事者でも無いのに適当に言うな
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喜びはこっちが呼ばなきゃ来ないのに 悲しみは呼んでもないのに勝手に来やがる
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つまらない人間なのは知っている それでも何かを見出したいの
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なぜなのか 地震は寒い時期ばかり せめて春風が頬を撫でる時に
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岩手山 北上川とこの街は なぜこんなにも美しいのか
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大学は人生の夏休みと言ったやつ どこのどいつだ嘘言いやがって
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両親も人間なのだと分かる今 無敵なわけでもないと知る
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なぜなのか 大して使っていないのに 貯金はどんどん蒸発していて
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「分からない」言える友もなく「教えて」と頼む勇気すら持っていなくて
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怪物になりたいけれどなれもせず人の形で流れる日常
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