ひとしきり爪牙のように降っていた霙の成れの果てのぬかるみ
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夕暮が近づいてきて繊細な影から闇に溶け入ってゆく
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唇をとがらせた君もドーナツの穴からみると世界はまるい
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夜更かしの次の日にまた夜更かしを 今日遅刻した傷が浅すぎ
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なんにも言葉が思い浮かばない。国語辞典になりたいよ、今日
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飲み過ぎるそのくらいがちょうどいい 夜風に当たって気持ち良い夢
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失恋で 悲しまないで 顔上げて 君は綺麗に きっと輝く
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穴のないドーナツの意義はなんだろう おいしいだけでいいかもしれない
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わが猫たち おめめパッチリ お鼻ピコ 母のイチゴのアイスをねらう
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君のこと愛と呼んでもいいかしら もちもちの君 ふわふわの君
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ひとりよりふたりのほうが孤独じゃないし温度も少し暖かめだし
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カラオケもファミレスでさへ特別になる 唯一無二のあなたがいるから
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恋敵 仮想敵でしかないそれにやきもちを焼くかわいい人だな
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ぼくの名をあなたが呼んでくれるなら あなたの声で愛も聞かせて
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ハート型ドーナツに歯形つけるとか きみに歯形をつけたいだとか
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春遠く冬の寒さと花粉症朝の身体を責め苛みたり
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この怒り我がものにして誰であれ抑えも奪えも出来ようもなし
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あの頃のあなたの声が胸の奥底でゆっくりオパールになる
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弟と拙き論をぶつけ合い仔犬二匹のじゃれ合うごとし
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惚気とも疎遠に過ごす晩冬も桜花の咲くを心待ちにす
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どや顔で問答の我蹴り飛ばす 不意のくしゃみは 春風の揶揄
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富貴貴賤 老若男女 古今さへ 違わず約す せい がい のしん
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春雨の流れ往く涯 知らずとも 涯こそあらめ ただ其れ安堵
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気怠さは除雪の疲れのんびりと春待つだけの夫婦の誤算
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真こそ 無き事をなむ 真とし 真無きさへ 無きと知りなば
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春の朝 夏の中日 秋の夕 冬の宵闇 至る青山
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「特別」なあなたを「いつも」のあなたへと 変えゆくものを「あい」と呼びたい
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人は来て巣だち育み病みて逝く 営みしればつゆとさらまし
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父が発ち母も渡りし果ての吾 夢は現に現は夢に
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返信のおしりにぜんぶ「!!(ビックリ)」をつけてたあの頃茶化してわらう
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