犬を飼うきみと犬を喰う国から来たおれ、エコシステムの断絶
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「これ好きだ俺達同じ気が合うね」思考隔たり何光年か
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値札という存在無視しカード出す君のかたわら寒風(さむかぜ)吹いた
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六月を殺してポイント稼いだら君は泣いてる梅雨だからかな
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飼い犬は「我が子と同じ」と言われるがその逆があまり言われぬようだ
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雨降りに小さな傘がぴょんぴょんと はずんで踊る赤い長靴
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「言い出しの君からやれよ」と目を逸らす君の瞳が照れくさそうだ
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彼のいない環境になり三ヶ月歌の詠み方忘れちゃったな……
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ホテルで食べたお弁当は嘘みたい、三秒で忘れる味がした
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愛の無い 人ほど怖く 見苦しく 悍ましいもの 私は知らぬ
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心無く 天に入りて 休むより 愛を下さい 地上にありて
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愛すれば 恐れは去りて 朗らかに 心開きて 喜び満ちる
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おしゃべりは 心を開き 優しさは 心に届く 愛の郵便
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目の前に 困る人見て 見過ごせば 心は荒み 血は凍りつく
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人生で 愛することは 救うこと 助けることは 癒されること
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楽しみを 一つ見つけた 喜びで 今までの趣味 味気失う
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人生に サニーサイドも 裏もなく 一生懸命 咲く花ならば
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ドヌーブも ドロンも知ってる 世代なら パリジェンヌより 熱く語らう
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いつもより 遅く帰った わけ言えず 訊かれぬ様に まあよくしゃべる
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自分からあっさりフッた故郷が 元カレみたいに忘れられない
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真っ直ぐに伝えられない言葉たち 三十一字のリズムにのせて
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なんとなくずっと一緒にいられると 勝手に描いた二人の未来
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あの人を振り向かせる方法は ネットの海じゃ見つからなかった
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いい奴でなくていいから嫌なこと嫌でいいからお前でいいから
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十七を背にし侍あっぱれな投球(たま)は外野のせせらぎのよう
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「あれ? 声が、遅れて」聞こえないけど筋肉痛は遅れてくる
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おいあんた、死んだんなら教えてくれよ。そっちでロックは流れているかい?
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重力で彫像が動き出すことと命あることの意外な類似
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だいじょうぶ、あせもはただのアレルギーだし、この夏がアレルゲンだし
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LINEでは「友だち」として繋がるもこころの線は開通不能
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