「過ちは二度繰り返し気付きある」絶対しない三度の結婚
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自然光はいる部屋にて誓われる真っ当なふたり真っ当な家族
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ライヴ前キャノン端子のオスメスも相手がいるのに シールドを巻く
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波際に並んで立てばあしたには海亀が連れ去ってくれるよ
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息を吸い また息を吸って 息を吐く  柔らかな舌心地なる風
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葛藤を抜けた五月の夜の淵 熱い瞼を風が撫ぜゆく
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ああ待って ノブに手をかけ ひねる君 迫る大群 死者の行進
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切り分けた林檎のような二人でもいつかは乾いて腐っていくのだ
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日曜のうどんチャーハン焼きそばも今なら飽きず食べられるのに
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この想いいつか届けば良いのにと長めに書いて下書き保存
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俺はさぁ 人の幸せ願えない。 恨み怒りで 生きる屍      ごめん。
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でたらめな弔い方だけ焼き付けて悲しみ方は置き去りにした
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眩しさを湿った土の下で待つ蛹のように夏に焦がれる
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非破壊の検査・構造解析は破断しかけの二人に不要
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罪人は柘榴のしたで座して待つ残夏を覆うざざ降りの雨
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本日は27°の春曇り 重い雨粒が打ち鳴らす熱
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いぬねこは眠る人らに重なってやさしく悪夢を見せてくれる
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特別なあなたにとって特別なそんな誰かに私ダメかな
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雨じゃない黄砂上等サングラス、マスク、無帽のスローママチャリ
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止まってと 言うより先に 踏み外し 溝渠に染まる 白いスニーカー
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難しい話 尖った君の口 見る僕 「ねぇ」と怒られる僕
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「あと5分、せめて3分・・・」お布団の中で私は傷つかないから
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薫風や 府中に舞いし 牝馬二冠 鞍上呼ぶは 御嬢様と
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紫陽花をでた母を思い出す 空を見上げて生きてるよと告げる
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夢を見た夢の中では幸せで 突然目が覚め彼の名を呼ぶ
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読み返し校正をしてまた読んで ええいままよといざ投稿
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野にまぎれ誰に知られることもなき花と言えども凛と咲かんや
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サンダルを両の手に波追う君は沖に沈みし陽の影となる
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夜は更けて 放置テレビで ミスチルの 思い出の曲 「終わりなき旅」
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からす鳴く「〇あっ!」「〇ぁん!」と「わんっ」とね聴こえなくもないちょっと可愛い…
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