日本史は苦手だったよ松尾芭蕉蜻蛉連れ出し集団授業
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省みる港の水面秋深し鰯の大群旅立つ君よ
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金木犀香り高きは幻の公園の日々君といた秋
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夢の果てコンクリートは何処までも揺らめく蜻蛉貴方を見つけた
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ひび割れた赤色ブーツ爪の先去りゆく貴方は寂し秋風
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あさぼらけ曙いないよ土俵際令和の秋は土踏まずかな
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白いセダン乗ったじじいのクラクション ひとつで 死にたくなったから、冬
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注いでもれて流れる 鍋底も 綴じてやるから 早く行きなよ
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くるくると回る、落ちてく、君となら そんな気持ちにさせないで、秋
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くちづけてその名をそつと呼ぶときの甘さ みじかき夢のおはりは
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シャッターに間に合わなかったその刹那 もうすぐ沈んで帰って来れぬ
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失望の言葉を浴びても死守をする私の時間は私のものだ
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青空のしあわせ色の球体は何かを引き裂く力を秘め
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洋梨を飼ふをとうとのてのひらの微熱に秋は腐りゆきたり
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同じ月見上げているならそれでいい 棺桶代わりの電話ボックス
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寂しさがぼくの心をノックする 空ばかり見る それでも溢れる
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松茸の香りと違う美味な香よブナハリタケの炊き込みご飯
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一生分の運を使い果たしたと おびえ続けて、今日も生きてる
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「きみがいなくなる夢を見てしまった」と泣きそうな顔がかわいくて……ごめん
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本当に必要なのは選ばれし勇者ではなく歌う人達
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カップルを見てると思う破局しろ。俺、彼女出来たことないから。
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限界を超えた戦いくさをしてやろう。banbanbanと幸せになる。
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清らかな香りを閉じ込める為に保湿クリームは節々に塗る
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送信も削除も保存も平坦な親指だけの作業の世界
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紅花の奥ゆかし顔愛されて 末摘花を醜といわずや
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君の飲むレモンサワーになりたくて 手首切っても 赤 赤 赤 赤
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夕焼けの遥かな水面うつくしき空蝉の世は枯れ木に負ケズ
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眠りこけ鼻から白むうたかたのサフランの華笑いわずらふ
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晴れわたり夢は何処まで蛙見る蝉時雨のけふ朝ぼらけかな
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かたわれの卵は無いよ君の口紅花ついてなお色気かな
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